大阪市立美術館で肉筆浮世絵の展覧会がありましたので、コンサートのついでに寄ってきました。
正直、江戸時代の人物画がそんなに得意でないもあって感想を後回しにしていたのですが、あまり後回しにすると忘れてしまいそうなので、簡単に書いておきます。
- 01.京、奈良名所図屏風
- 冒頭にあったのは奈良の名所絵図。京都や江戸を書いた屏風は沢山ありますが、奈良って珍しい気が。
右端は長谷に室生。灯篭だらけの春日。大仏は露天(松永弾正忠久秀が燃やしたからねぇ)。京都のほうは金閣やら方広寺やらと広い範囲が描かれてます。
- 09.菱川師宣「江戸風俗図屏巻」
- 若衆の着物がグラデーションもあって派手。ピンクに青のグラデーションってすごい。
- 13.田口水鷗「江口の君図」
- 振袖に描かれている、波の模様が細かい
- 24.伝 宮川長春「立美人図」
- 着物の蔓とか、丹念。
- 36.両国楼上遊宴図
- 両国にあった広い部屋の室内を描いてますが……すごい、えんきんかんだ。
- 68.鍬形蕙斎「江戸鳥瞰図」
- またの名を北尾政美さんの作品。江戸の鳥瞰図、富士山が高い。富士山を超える鶴もいますね。江戸の町に目をやると、蔵の多さが目立ちます。
- 76.初代歌川豊国「時世粧百姿図」
- 気高き官女、武家は模様がとても細かい。隅田川の紫のグラデーションが良い。
- 86.歌川国貞「両国の夕涼み図」
- 両国橋が高すぎて、人多すぎで前に進めない感じなのですが。川の船は、歌川丸の提灯をつけているのがお茶目。
- 106菊川英山「立ち姿遊女図」
- おきものに鯉が。斬新。
- 127河鍋暁斎「一休禅師地獄太夫図」
- 女性の横で踊る骸骨とか、やはり暁斎さんは面白い。
やはり江戸時代の美人画がそんなに得意ではないので女性は見ないで着物の意匠や周りの風景などばかり見てしまうのですが、大胆な構図のものも多くて楽しめた気がします。