3連休初日の今日は、余っている青春18きっぷを使って、自宅からはちょっと離れている美術館を巡ってみることにしました。
まず最初は、千葉みなと駅の近くにある、千葉県立美術館。って、会社の最寄り駅から数駅なので余り離れてないですね(汗)。
こちらでは、千葉県で最も由緒のある神社である香取神宮の特別展をやってました。
香取神宮と言えば、延喜式では伊勢鹿島、香取と3つしかない「神宮」の称号を持つ、とんでもなく格式のある神社です。正直なんで、鹿島神宮と併せてそこまで香取海を大和朝廷が重視していたのか、余り理解できてないのですが。今回の展示でその辺りについても説明があるかなと期待していたのですが、その点については解説がなかったのがちょっと残念でした。
あと、展示スペースが広すぎて余り品物が無いように見えるのも、ちょっと損をしている感じで。とはいえ、明治時代になってから描かれた近代絵画など、面白いものもありましたです。
そして、千葉の次は浦和に行くのですが……、千葉みなとから浦和まで、京葉線と上野東京ラインの乗り継ぎで行けるのって、なんかすごくスピードアップした感がありました。だってねぇ、昔は武蔵野線を103系で上下にトランポリンのように飛び跳ねながら向かう必要があったわけで、そこから考えると、すごい進化ですよ。
その浦和では、まずは浦和駅から10分ほど歩いて埼玉県立文書館。ここで地図の展示を見ます。
今回の展示は地図にまつわる秘密を集めていて、地図や測量に関する豆知識的なものや、海外には秘密だった地図を持ち出そうとして起きたシーボルト事件、そして国家機密を守るために行われた地形図の改竄の話まで、中々多岐にわたってました。入場無料ですので、地図に興味のある方は見に行った方が良いかと思います。
それから、埼玉県立文書館から北へ20分弱歩いて、毎度おなじみ埼玉県立近代美術館へ。
ここでは「旅と芸術」というタイトルの特別展。監修は巖谷國士さんですので数年前の「森と芸術」の第2弾的な雰囲気です。
展示は、西洋人にとっての旅というか現実から抜け出すとは何なのかを丁寧に順に追っていて判りやすいですし、何より好みでしたです。出来れば、これは別立てでちゃんと感想を書こうと思います。
そして浦和からは、京浜東北線、武蔵野線、中央線と乗り継いで八王子へ。19時まで開いている八王子市夢美術館に向かいます。
1階のエントランスは薄暗かったのですが、ちゃんと19時まで開いてました……。
こちらでやっていたのは、戦前のビールなどのポスターの展示。「サカツコレクション」という名古屋のお酒の小売りをやってる会社が集めたもののようです。
こちらのページに、少し紹介されてますね。
www.sakaz.co.jp
ビールや日本酒のポスターには女性が描かれていることが多いのですが、最初は和服の女性が中心なのに昭和12年前後には洋服の女性が多くなるとか、そんな時代の変遷も見て取れます。で、やっぱり昭和12年前後のモダンなおよーふくは見ていて飽きませんねぇ……(って、何を見ているのだ、何を)。
個人的には、一番最後に展示されていた、三ツ矢サイダーの「ストローでサイダーを飲む女性」というのが、光の反射も使っていて、凄く透明感があって良かったです。
ということで、無事にちょっと遠い美術館の展覧会を4つ、見ることが出来ました。フリー切符的なものを使って展覧会の梯子をするのも旅行気分にもなれるし、時には良いですね。