谷山浩子さんの毎年6月頃の恒例、上野での「放課後の音楽室」に行ってきました。
この放課後の音楽室は、毎回ゲストにミュージシャンをお呼びして、その方と浩子さんでセッションをしようというもの。コンセプト的には秋の猫森集会とも被りますが、猫森集会と違って石井AQさんが居ないのと、ゲストのミュージシャンのソロコーナーが有るのが違いです。
で、今年のゲストはticomoonのお二人。
ticomoonはここ数年の遊佐未森さんのコンサートでは欠かせない人になっていますが、そのハープやアコースティックギターの音色は谷山浩子さんにも合うんじゃないかと思ってました。
去年の12月にも、こんなツイートしてますし。
浩子さん、ticomoonさんは絶対に猫森集会のゲストに合う(影山さんのトーク込みで)と思いますので、今からリクエストしておきます〜。
— 月猫夕霧/いのうえそう (@lunacat_yugiri) 2016年9月14日
ということで、喜び勇んで行ってきましたのです。
とりあえずセットリストですが、毎度の通りの手抜きで
最初の曲は「月が誘う」。この曲は吉野友加さんが昨年のアルバムで参加した曲です。とても落ち着いた透明感のある曲ですし、アイリッシュハープの音も透明感があって良くあってますね。
ですが、演奏の方は結構大変なようで、ハープの上にあるレバーを頻繁に操作して……。ハープはピアノのような半音用のキーが有りませんので、半音上げたり下げたりするには34本の弦ごとに付いているレバーを操作する必要があるのです。
もちろんレバーは維持されるので転調のない曲であれば曲が始まる前に一度セットすれば良いのですが……そこは谷山浩子さんの曲ですから当然のように転調があるわけで……。
ということで、今日のコンサートは吉野友加さんのハープさばきを中心に見ておりました。
ちなみに今回ステージ上にはピアノがなくて、浩子さんは歌に専念して、主旋律をハープ、伴奏をギターという感じの構成になってました。なので尚更、ハープの演奏の大変さに目が行ったのかも。
ハープのレバー操作が大変そうといえば「夕焼けリンゴ」も以外と大変でしたね。間奏の所では1小節ごとにレバー操作をしている感じで……。穏やかそうな曲が簡単とは限らないということ、勉強になります。
ところで、今回の選曲は全てticomoonさんが選んだものだそうで。「ドッペル玄関」をハープで演奏するなんて、そうそうないでしょう。
ということで、ハープにアコースティックギターという、どう見たって白くなりそうな楽器なのに、しっかりと黒も有り、演奏には激しさもあって、良い意味で期待と違っていて、良かったですわ。是非、もう一回このメンバーでやって欲しいですね。
おまけ:
9月13日に出る谷山浩子さんのニューアルバム、「無限マトリョーシカ」が入るそうで楽しみですわ。
- アーティスト: 谷山浩子
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2017/09/13
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