港区の白金台に昨年オープンした、港区郷土歴史館に行ってきました。
この港区郷土歴史館、開館したのは昨年ですが、建物自体は1938年に国立の「公衆衛生院」として建てられたものです。それが移転して空き家になったものを港区が買い取って、耐震補強やバリアフリー化を進めたうえで公開されたものです。
ちなみにこの建物を見ると瞬間的に「あ、東大だ」と思うのですが、それもそのはずで、設計者は内田祥三、安田講堂なども設計した人です。
というか、隣が東京大学の医科研病院なので、てっきりこの建物も東京大学の施設だと勘違いしてましたよ、私……。
港区郷土歴史館は、東京メトロ、都営地下鉄の白金台の北側の出口(2番出口)のすぐ横に敷地への入り口がありますので、比較的迷いにくいと思います。
入館料は、建物の見学だけなら無料。港区の歴史に関する展示も見るのであれば300円です。ちなみに建物見学用のパンフレットを受付でもらえますので、これを見ながら見物するとよいでしょう。
以下、建物を順番に見ていきましょう。まずはエントランスホール。左右に伸びる階段を見ると、昔は空間の使い方が贅沢だったなと思います。
エントランスホールの1つ上の階。エントランスホールは吹き抜けになっているのですが、円というのが公共施設では斬新な気がします。
最上階の6階中央。6階は寮として使われていたそうです。
休憩室となっているところから、外を覗いてみると。うん、やはりこれは東大本郷の法文一号館だよなと(法文一号館は4階建てですけどね)。
講堂。これ今でもそのまま使えそうな感じですね(実際には、使用してないようですが)。
旧院長室。時計の感じがアールデコっぽい(1938年建築だけあって、そのころのデザインなんだろうなと)
休憩室から撮影した、屋根の先端の飾り。植物っぽい感じのモチーフに見えますが、なんだろ?
無料でこれだけ見られる建物は、他にはそうそう無いと思います。建物見物の初心者(含む私)に、ピッタリの建物だと感じました。
また見に来ることにしましょう。