今日は午前中には雨足が強かったので、雨が弱くなるのを待って15時過ぎに家を出て新宿のSOMPO美術館へやって来ました。
今やっているのは「大正イマジュリィの世界」という展覧会。

このタイトルの展覧会はは2011年にも見ているのですが、それだけ前だと綺麗さっぱり忘れているので気になりません。
※一応当時の記事を引っ張り出しましたが、余り書いとらんな
lunacat.yugiri.org
展示はフロアごとに
- 新しい芸術と抒情
- さまざまな意匠
- 流行と大衆の時代
と分かれていて、さらにその中が作家に注目した章と「○○のイマジュリティ」と題した作品の題材に注目した章に分かれていました。
実は、以前の展覧会では「大正イマジュリィの13人」という作家に注目した章と、「さまざまな意匠(イマジュリィ)」という作品の題材に注目した章の2章構成だったのを、フロアに合わせて再編したようです。
まぁ、そんなことは置いておいて、作品を見ていきます。
なお、一部作品は写真撮影可能でした。
まずは最初のフロアの冒頭は藤島武二。この人はラファエル前派だったりミュシャだったりの影響がストレートに感じられます。
杉浦非水。西洋風なイメージですが、よく見ると江戸絵画からの引用も多いように見えます。


あと、アールヌーボー的な作品では、渦巻きの曲率が一定なのが見て取れて、そういう数学的な感覚もあったのかもしれません。
橋口五葉。この方、背景は流行に従って単純化しても、人物だけはきちんと描かないと気が済まない性格だったように思いました。

浮世絵のイマジュリィの章は雪岱さんが中心でしたが、自分は伊東深水が雑誌の付録に描いた美人画に目が行ってしまって。
色数の限られる雑誌の付録で、よくここまでの美人画を描けるなぁと感心してしまいました。
竹下夢二。実は最近、夢二式美人に余り惹かれなくなっていて。
なんか千代紙として売られていたパターンのほうが、リリカルで好きなんですよね。
続いて、2つめのフロアに降りて、様々な意匠。といいながら大正期の線が太い木版画まで出てきて、ちと困惑しております……
その他、岸田劉生が麗子を本の表紙に描いたり、少女の友の表紙が川端龍子だったりと、リリカルだけで無い世界が広がっておりました。
高畠華宵。そういえば弥生美術館に最近行ってないので、なんか久しぶりに作品を見ました。
改めてみると、この方の作品は印刷に適した線でいかに美しく描くか、ということを考えていたのが見て取れます。
あと、少女より少し大人の女性を描くというのが、逆に少女の心に刺さったんだろうなぁとも感じたり。
一番下のフロアに降りてきまして。
古賀春江。この方が登場するとは思ってませんでしたが、古代生物のような良くわからないものを描いていて確かに古賀春江は古賀春江だなぁなどと思ってしまい……。
銘仙、がここに入るのも不思議なのですが、確かにこの模様はアールデコが入っているよなぁ。

最後に、SOMPO美術館としては外せないとばかりに東郷青児。
実は他の巡回では翻訳書の表紙絵でちょっと出てくるだけなのですが、SOMPO美術館ですからね。独立した章はあるし、絵は展示するし、トリは務めるしと好待遇となってます。

とはいえ、活躍時期のずれもあって、やっぱりそれまでとの関連性が薄いんだよなぁ……。
とりあえず一通り見て、やっぱり私は非水さんが好きなのよね……ということを再確認してしまったような気が……(それが全体の感想なのか??????)