月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

るなねこさんのゲームレビュー(1)Canvas~セピア色のモチーフ~

なぜ私はゲームをやるのか?.それは萌えるためである(爆),という状況の私ですが,本格的にゲームを始めるようになったのは2000年に入ってからのことです.ですからあまり余りゲームをやった本数は多くないのですが,それでも心に残っているゲームだとか,人に勧めたくなるゲームというものはあるものです.ってことで,最近コンプした「Canvas」をご紹介します.


これは,最近,月刊F&Cだとか粗造乱造だとか言われている,F&Cの作品です.確かに,2000年だけで私が知っているだけで新作12本とリニューアルが5本じゃなかったけ?(^^;;;;;.これだけだしているのに,10月の時点で売り上げ的に大当たりだったのが1本と,内容がそこそこあたりってのが1本じゃ,粗造乱造と言われてもそりゃ仕方ないですわ(^^ゞ.といいつつ,このF&C,萌えキャラつくらしゃ日本一とも言われています(本当か?)から,萌え萌え大好きな私としては常に注目だけはしておりました(爆).
まあそんな訳ですから,発売予告情報を最初に見たときは,やっぱり様子見かなと思っていました.だってF&Cだし(爆).それなのに発売日に買ってしまったのは,ひとえに原画だけで萌え上がってしまったため,だという話です(^^ゞ

さてこの「Canvas」ですが,簡単に粗筋を言ってしまうと,

絵の描けなくなった主人公が,萌え萌えな5人+1人の誰かとつきあうことで,絵を描く目的を再び見いだすまでのお話

となります(略しすぎ).こう書くと,単なるキャラ萌えだけのゲームのようですが,さにあらず.シナリオもしっかりしていました.攻略対象の女性ごとに主張したいメッセージらしきものがあるのですが,どのシナリオも非常に直球勝負な感じになっており,深読みしないでもメッセージを受け取ることができます.このあたり,麻枝さんにも見習って貰いたいような(爆).

あと,シナリオも日常のちょっとした会話が大切にされており,日常のちょっとしたことをきっかけに恋が進む少女漫画的な作りになってます.すごいと思ったのが,失恋を描いていたこと.恋愛ゲームの場合,特定の女性のシナリオに入ると他の女性は無視されるのが普通ですが,Canvasでは1箇所だけですけど失恋が描かれていたのは素晴らしいです.女性は失恋で強くなると言うのが持論の私としては,失恋を経験せずに初恋の女性がゴールインまでしてしまうのは納得しきれないものがあるのですが,ゲームで失恋がでてくることってあまり無いんですよね.ですから,失恋まで書いたことに驚くとともに,感動しました(^^ゞ.*1

そして絵の方ですが,パステル調のの塗り込みが新鮮です.所々,そこまでやるかぁ?と言いたくなることもありますが,これはこれで良いのではないかと.イベントCGは全画面ですが,立ちキャラモード時はキャンバスを意識したような白い縁取りが画面全体にあります.このあたりのこだわりが気持ちいいです.


最後にお気に入りのキャラについて(^^ゞ

君影百合奈
「儚げ」&「健気」な方.設定だけでツボでございます(爆).しかもCVが藤咲かおりだし(核爆).しかもメイドしゃんなウェイトレスだし(莫迦)
ストーリーは「呪い」とかでてきてオカルト的だったりしますが,「受け入れてくれるあなたがいれば,私は生きていける」という当たり前の主題のようです.でも,当たり前が気持ちいいんですよね.
橘天音
メインヒロインと思われる方(爆).幼なじみで,ねぼすけで,だよもん星人で,あんパン星人でもある.とこれだけ書くと「水瀬名雪」?って感じですが,彼女よりぼけぼけです(爆).
彼女の最大の見所は,個人的には彼女自身のシナリオ部分ではなく(をぃ),悠シナリオで主人公への思いを胸に閉まったまま,主人公の背中を押してあげるところでしょう.あなたのことが好きだけど,あなたは私を見てくれないのなら,せめてあなたには幸せになって欲しい.いちばん苦しい選択だったと思うけど,こうやって失恋した女性はいつかものすごく美しくなるものだと思います.


こんな「Canvas」ですが,一つ一つのお話は短めで,まとまりも良いので,ギャルゲー初心者にお勧めと思います.3月にはドリームキャスト版もでるそうですし(爆)

*1:もっとも驚いたことは,F&Cの作品でシナリオについてちゃんと語ることができること,というのは内緒の話(爆)