月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

牡丹@徳川美術館

昨日の駄文で徳川園のことを書きましたが、その直前に寄ったのが隣にある徳川美術館です。

ここで開かれていたのが「牡丹」の展覧会。牡丹の花はどうも大ぶりで苦手なのですが、各所から良い展覧会との評判が聞こえてきたので、来てみたという次第です。
展示は、前半は中国朝鮮、後半は日本の、牡丹を描いた絵画や陶器など150点ほどがありまして、確かにこれだけの数、まとめて牡丹を見た経験はありません。


ということで、以下に気に入った作品を幾つか上げてみます。なお大方の予想通りだと思いますが、取り上げるのは全て日本の作品。多分、中国朝鮮では牡丹が主題となるのに対し、日本では「牡丹と○○」という感じで、単独のメインとはなってないことが多いのが影響しているのだと思います。

72平家納経
言わずとしれた国宝の平家納経。もう何度も見ていますので、今更と思っていたら、今回展示されているのは平家納経の「裏」。いや確かに牡丹があしらわれておりますが、まさか国宝の経典を、お経が見えない形で展示するとは、おそれいりこだし、もとい、恐れ入りました。
104牡丹図屏風
善通寺からやってきた屏風で、寺の外で公開するのは今回が初めてだそうです。屏風が大きいこともあり、牡丹も巨大でした。
119牡丹に猫・蝶図
根津美術館の所蔵品。猫の目が飛び出し気味で、私は出目猫と呼んでますが、飛び出した目の先には蝶が飛んでいると。猫はやっぱりこうでなくちゃ。
150-151色絵岩に牡丹文皿
鍋島のお皿。にわか鍋島ファンですが、色絵と染付を併用する技法が、好きというか美しいと思います。
126浄瑠璃絵巻
室町の作品とは思えない、発色の良い絵巻。一つの絵巻の中に四季が同居してました。よく見るとサントリー美術館の持ち物のようで。


あれ?、徳川美術館の持ち物でない作品が並んでしまいました。ということは、サントリーや根津で再開するのを心待ちにすればよいのかしら??。