月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

千葉市美術館「MASK−仮の面」

今日は金曜日、多くの美術館では夜間開館が行われている日です。ここの所毎週金曜日になると、夜間開館に行こうとして仕事が手につかない状態が続いてますが、今日もそんなわけで、17時30分になると同時に千葉市美術館に向かったわけです。
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今回ひらかれているのは「MASK-仮の面」というもの。要するにお面の展覧会です。何でも館長の小林忠さんが海外に行った際に、お面を大量展示している美術館に出くわして気に入ったのが展示の発端だとか。


それでは展示を見ていきます。入口のはじめに展示してあるのは土偶。確かに土偶は日本で一番古い、面をかぶった人を象ったものです。一番最初に置くのはふさわしいと思います。それにしても、海上の中は本当にお面だらけです……。

そんななかで特に気になったのは、奄美地方のお面。子供の落書きのような面構えなんですが、怒っている顔も楽しそうで、愛があふれている感じです。
それから、アフリカのコーナーはどれも奇抜で面白すぎです。恐ろしくほっぺたの付きだした王様は耳も真横に飛び出して、まん丸とした顔が可愛いです。

そのほか、かぶり方の判らない、人間の頭全体を表現したお面なんてもんもあって……、世界には色々と面白いお面があるもんです。

そうやって面白いお面を見ている中で、日本の能面を見ると、ちょっと整いすぎていて、面白みが無いなと感じてしまいます。日本って、何事もきれいにまとめ過ぎなんだよな、何てことをついつい考えてしまったりして。


ということで、お面ばかりを見てみました。お面はきっと人類が早い段階で作り始めていた、しかも呪術的なものであるだけに、場所が違っても奇抜なことは共通している感じでした。まとめて見る機会というのは余りないので、このような企画を思いついた小林館長に感謝、ですね。