さて、今日は世間では3連休というやつでございます。昔であれば連休は雪を見たいと言いながら北に向かう新幹線に飛び乗っていたもんですが、今年はそのような余裕がありません、時間的にも金銭的にも。まぁ、気づいたら月に2回も関西に行っていたり何てことを繰り返していれば、そりゃ余裕もなくなるわけです。
ということで、何も考えずに毎度の通りに東京近郊の美術館へ。
最初に訪れたのは出光美術館。「琳派芸術」と題しての展覧会。今年は酒井抱一の生誕250年ということもあって琳派の展覧会が多いですが、その第1段の展覧会となります。会期は約3ヶ月弱ありますが、前半と後半でほぼ総入れ替えになっていて、前半は宗達・光琳、後半は抱一・其一が中心ということになっています。しかも展示リストをみると、宗達の大和絵は後半のほうに展示されるそう。となると、私は後半のほうが期待大のようです。というか、光琳が好きでないにも程があるぞ、自分。
そんなわけで、今回の注目は尾形乾山の角皿。四角い皿が額縁になって、中の花や草の絵が引き立っています。皿の数は沢山あったのですが、ほとんどが図録に掲載されていないのが残念。図録に載っていれば、間違いなく購入したのですが……。
絵画では宗達が描いた水墨画の龍虎図が、やっぱり可愛いかったです。龍と虎が可愛いというのも変な話ですが、虎の絵は猫ですしねぇ……。
そして次に訪れたのは東京都庭園美術館。実際は何処に行こうか迷ったのですが、庭園美術館の展覧会が16日までなので、優先して訪れることにしました。
今回の展覧会は、1階が建物公開(なので写真撮影可能)、2階が朝香宮殿下のヨーロッパ訪問の記録(なので写真撮影不可)。何とも中途半端な感じです。それにしても2階のサンルーム、冬場には本当に暖かくなるんですねぇ。発見でした。
そして最後に訪れたのはさいたま市大宮の鉄道博物館。恵比寿から大宮までグリーン車に乗って向かいました。
鉄道美術館は開館した当初に行ったことがありますが、基本的に鉄道車両よりも交通システムのほうに関心があるので、車両が展示してあっても余り感じるところが無く、もう来なくてもいいかなと思っていました。なのに向かったのは、今回御料車に関する展示をやっていると聞いたから。御料車といえば天皇陛下の乗車される専用の客車のこと。そうそう見ることが出来るものではありません。
その御料車、天井画は川端玉章に橋本雅邦とか、やっぱり力が入っています。明治の力、恐るべし。
それにしても、鉄道博物館もちゃんと展示が出来るんじゃないですか。もう少し、常設の展示でも今回の御料車の展示のような大人向けの展示を増やして欲しいところです。
ということで、鉄道博物館ではなんだかんだ言って通常の車両展示も楽しんでしまったので17時過ぎに。一応、これからでもサントリー美術館は開いていて行くことが出来ますが、そこまで無理をしなくてもいいでしょう……。まっすぐ秋葉原経由で家に帰っておしまい。埼玉まで行くと、流石に疲れますね……。