土日は北海道まで一っ走りしていたこともあってちょっと疲れ気味、なので3連休の最終日ではありますが、まるで普段の土日のように都内の美術館を巡っておりました。
最初に行ったのは三井記念美術館の妖怪展。正直妖怪には興味が無いのですが、ぐるっとパスで1000円の入場料が無料になるし、なにしろ駅前なので暑さ対策でついふらりと。
そんなノーチェックで入った妖怪展ですが、月岡芳年を久しぶりに見られたのが良かったです。明治大正の浮世絵はわたしゃ好きだわ。あと、河鍋暁斎の「鬼・蛙戯画」は鬼を無視してカエルがかわいいなぁと。期待せずに入った割にはあたりの作品がありました。
次に行ったのが新美のグルスキー展。現実の世界をパンフォーカスで撮影しているのに、逆に虚構のように見えてしまう不思議な感覚。あの隅々まで焦点のあたったような感じがそんな感覚を引き起こすのでしょうけど、いや不思議でした。今回は下調べなしでしたが、少し勉強してから再訪してじっくりと見直したいところです。
最後が新美の隣、サントリー美術館で谷文晁。ハナから1度見ただけで判るような絵師ではないと思ってたので今日は下見でしたが、予想通り一筋縄ではいかない方のようで。やはり図録を見て学習してから再訪がよさそうです……と思って図録を見ると、河野先生の筆が走りすぎていますなぁ。
そういえば、目玉として展示されていた石山寺縁起絵巻ですが、去年の10月に滋賀県立近代美術館で全巻通しを見て以来の再訪でした。谷文晁と比較すると中世の絵師はかわいそうだなぁと思ったのですが、その感想は今回も変わらずでした。にしても、今回サントリー所蔵となっているも本は滋賀県立近代美術館ではお目にかからなかったもののようで、模本ってたくさんあるんだなぁと思ったり。
うーん、どうも暑さのせいか、美術品の見方が荒い気がします。来週はもう少し体調を整えてから展覧会に行くようにしないと、駄目みたいです……。