月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

名古屋まで一走り

大型連休の期間中、諸事情があって東京都内から出ることが出来なかった反動とか、6日に届いたMacBookProがまだ古いMacBookからのファイルコピー中でさわって遊べないなどの諸事情があり、今日もどこかへ出かけることに。手元の展覧会予定を確認しているうちに、名古屋の徳川美術館で開催されている牡丹の展覧会に行ってみることになりました。

そんなわけで、私にしては早い時間、朝9時に東京駅を出発する新幹線で名古屋へ。名古屋駅から中央線に乗り換えて大曽根で降りて、徳川美術館に到着したのは11時過ぎ。自宅を出てから3時間かからずに到着しました。
徳川美術館にきたのは初めてなので、平常展から見て回ります。武具があったり御殿を再現したところがあったりと、東博で開催した大徳川展を思い出します。

さて、特別展の方の「王者の華 牡丹」。蓬左文庫の区画を使って展示する前半部分と徳川美術館の区画を使って展示する後半部分に分かれます。前半は朝鮮中国で描かれた牡丹ということで、中国や韓国の芸術に全く知識が追いついていない私としては、ふーんという感じで通過してしまいます。このあたりは今後の学習が必要です。
ほんで後半は日本で描かれた牡丹。やっぱり日本人は昔から大胆かつ繊細です。などと言いつつ、一番気に入ったのは「猫と牡丹」のセクション。根津美術館がオープンしたときに展示されていた。目の飛び出した猫が展示されておりました。誠に勝手ながら、出目猫と呼ばせていただいております。これが実にかわいい。思わずクリアファイルを買ってしまいました。どうも根津美術館で普段から売っているもののようですが(笑)。

ほかにも気に入った作品がありましたが、また別の機会に書くことにして、先を急ぎましょう。


徳川美術館の後は、お隣の徳川園。徳川美術館とセットなら150円で入場できるということで入ってみました。水の流れをふんだんに作った、涼しい感じの庭園でした。
牡丹の展示を見たので牡丹を探したのですが、ちょっと時期が遅いようで、しおれた花しか発見できませんでした。今が盛りだったのはシャガの花。あの花は紫の色が涼しげです。


徳川園を出まして、次は京都に向かおうか、ということになります。京都では細見美術館とか幾つか気になる展覧会がありますので。でも、せっかく名古屋に来たので久しぶりに名鉄に乗りたい。このあたり鉄道趣味丸出しですが、徳川美術館から割合近い、名鉄瀬戸線の久しぶりに乗り森下駅に向かいます。各駅停車しか止まらない駅で列車は15分に1本と、名古屋市街とは思えない頻度です。で、やってきた列車はモーター音がレトロで、かなり初期の回生ブレーキの音ですな……などと思って乗っているうちに終点の栄町駅に到着です。


と、その栄町駅で周りを見回しているときに、ふとヤマザキマザック美術館が大型連休前の4月23日に開館したことを思い出しまして、急遽行ってみることにしました。ご丁寧に手元のiPhoneに以前どこに出来たのか調べたときの情報が残っていて、歩いていけるところにあることも判ってしまえば、行かない理由がありません。かくして、当初予定していた京都の細見美術館は、また日を改めてということに……。
15分ぐらい歩いて予想外に遠かったヤマザキマザック美術館に到着。で、現地について判ったことですが、ヤマザキマザック美術館は地下鉄の新栄町駅に直結なので、何も無理して歩かなくても良かったとか、徳川美術館から直接歩いた方が(徳川ー名鉄森下、名鉄新栄町ーヤマザキマザックの合計と比較して)距離が短かったとか……、まぁ愚痴です。



ともかくも気を取り直してヤマザキマザック美術館。入場料は1000円ですが、それだけで音声ガイドがついてきます。なんとなくお得な感じ。当然ながら皆さん借りているようで。ということは、音声ガイドの台数が実質的に入場制限になる訳か。
ただ、音声ガイドにも落とし穴があって、これが長いのです。おかげで一番最初の部屋は音声ガイドの再生が多めに設定されていることもあって人が滞留していました。まぁ、そうはいっても作品がよいので許せます。
そう、展示されている作品はフランス絵画にこだわっていて、印象派以前のロココも充実しています。基本的に日本の公立美術館は集客用の印象派に偏りがちなので、王政時代の作品を集めているだけで感謝です。


さて、15時も過ぎましたので、あと行くことが出来るのは1箇所です。どこにしようかと考えて、地下鉄で行くことが出来るからと名古屋市博物館へ行くことにしたのは、我ながら安直です。いや、名古屋ボストンも愛知県美も、展覧会のタイトルだけでは今ひとつぴんと来なかったので。

名古屋市博物館で行われていたのは「伊勢神宮と東海のまつり」という展覧会。多分、去年の夏に東京国立博物館で染付展の裏番組でやっていた展覧会と、伊勢神宮の部分は同内容です。何で前半は飛ばし気味に見ました。ところが後半の方は流石地元密着。「ええじゃないか」について、地元の記録を元に細かく調べられてます。「ええじゃないか」が1箇所では3日ほどの現象だったなんて、初めて知りました。


と、こんなところで閉館の時間になって、後はさっさと東京に戻ってきたという次第。もうすっかり新幹線は20分おきに走っている快速列車のような感覚で乗ってます。いいのか?。