今年はサントリー美術館が開館して、50年目の節目に当たる年なんだそうです。なので今年はそれを記念した展覧会が開かれています。
まず第一段として、サントリーのコレクションがどのように形成されたかをひもとく展覧会が開催されていましたので、それを見てきました。
なーんて難しく書きましたが、要するにサントリー美術館コレクション名品展でございます。常設展示場を持たないために中々纏めてみる機会がないサントリー美術館のコレクションを集めてみる絶好の機会ということになります。
展示は大きく9つのパートに分かれていました。まず最初に開館初期のコレクションを見た後に、漆工/ガラス/屏風/陶磁器/染織/ガレ/琳派と茶道具、と、コレクションの中核を順に見ていって、最後に新収蔵品がくるという構成です。これでも充分多岐にわたっていますが、南蛮関連のコレクションは入ってない(冬の展覧会で展示するみたいです)何てこともあって、本当にサントリー美術館の引きだしは奥行きが深いです。
えっと、手元のメモには約150点中25点ほどにコメントが書いてあるのですが、それを全部書き出す膨大になってしまうので、とりあえず5つほど、気に入った作品を挙げてみたいと思います。
薩摩切子 紅色被皿
赤い薩摩切子、カットを見ていると萌えてきます、いや、燃えてきます。
それにしても、薩摩切子のカットは見ていて飽きないわ。あと、赤や青の透明感が、他の切子よりも強い気がするのです。
春秋花鳥図屏風(土佐派)
右側が秋、左側が冬で、冬の方は松に雪を頂いてたりしますが、見所はそこではなくて鳥の方。沢山飛んでいて野生の王国になってます。
それにしても、フクロウさんの顔がケモノ顔なのはなんなんだろう?
鼠草子絵巻
鼠だって恋をするんですっ。鼠の擬人化は可愛くって良いです。
鹿下絵新古今和歌巻断簡
鹿鹿鹿鹿鹿……。動きがあるのが宗達の素晴らしいところです。惜しむらくは……巻物を切り刻まないで欲しかったということか。