8月28日まで、京都国立博物館では「百獣の楽園」という展覧会をやっていました。
この展覧会、京博や京都市内の寺院などで所蔵する美術品を、そこに登場する動物で分類して展示しようというもの。ちょうど山種美術館でやっている「日本画どうぶつえん」の京博版みたいな展示でした。
そんなお気楽極楽な展覧会なのに、国宝が3点含まれていたり、縄文土器から明治の富岡鉄斎まで幅があったりと、そこは国立博物館クオリティー。すごいです。
とりあえず、見てから時間もたってしまったので、それでも記憶に残っている作品について、いくつか触れておこうと思います。
- 長沢芦雪「朝顔に蛙図襖」
- 何故か「虫」の中に分類されていましたが、蛙の絵。襖4枚にわたって朝顔が蔓を伸ばしているとか(そのうち2枚は蔓しか描かれてない)、芦雪さん……
- 尾形光琳「竹虎図」
- 待て、お座り、お手!(なんてことを実際の虎がやるわけはないけど、そんな感じにしか見えない絵。光琳さん……)
- 森狙仙「雪中三獣図襖」
- 走っているうり坊、かわゆす
- 「猫図扇面」
- 牡丹の下で、飛んでいる虫を見ている猫さん。似たような場面を描いた絵は根津美術館にもありますが、猫さんが虫を目で追うときは、眼球が飛び出してしまうもののようです(?)
- 式部輝忠「巌樹遊猿図屏風」
- お猿さんがたくさん居る屏風。それにしても、お猿さんの顔はまん丸に描かれているけど、ニホンザルの顔ってそんなに丸かったかしら?
他にも良い作品がありましたが、簡単に5点だけ。それにしても、動物って絵になっても、かわゆいですわぁ。