今日は手抜きですが、土曜日に巡回した展覧会の感想を簡単に書き散らしておきます。
って、日曜日にtwitterで書いたもの+αなんですけどね。
所蔵作品展 人間国宝と近代工芸の名品(東京国立近代美術館工芸館)
まず最初に伺ったのは、東京国立近代美術館工芸館の所蔵品展。ここに来るのに、東京駅から皇居東御苑を通過したわけです。いや、単に自宅の最寄駅がJRなので、東京メトロの竹橋駅に行くのが面倒だったというわけです。
と、行ったのですが、近代工芸は良く判ってないので、多くの分野のものを観ても、今ひとつピンと来ません。やっぱり、1種類の工芸作品を並べて、違いを学習するようなスタイルでないと、ちょっと付いていけません。と言いつつ、織物は好きなので見入ってしまいました。
新春展(ニューオータニ美術館)
東京国立近代美術館工芸館からは北の丸公園を抜けて九段下駅に出まして、そこから半蔵門駅乗り換えで豊洲に行こうとしたのですが、そういえば半蔵門駅の近くにニューオータニ美術館があったことを思い出して、急遽寄りました。
ニューオータニ美術館でやっていたのは「新春展」という所蔵品展。今回は点数も少ないし見たことのあるのが大半ですけど、ここの展示は好きですわ。そんな中でもローランサンが一番好き。あの透明感は何でしょうね。7月のローランサンの特別展が楽しみです。
また、アンドレ・ボーシャンの「漁夫と娘」が、遠近感が不思議な感じで引き込まれました。
再び!にゃんとも猫だらけ(平木浮世絵美術館)
ということで、こんどこそ豊洲の平木浮世絵美術館。再び!にゃんとも猫だらけ展です。前にやっていた奴の焼き直しかと思ったら、図録を作り直す気合の入れ様。今月は猫が登場する美人画の特集。なので美人画の変遷も見て取れたり。明治になると美人の基準が変わったのが、よく判ります。あと猫だらけなので国芳だらけでもあります。
今回は猫をテーマに選んでいるので、明治期の浮世絵が沢山あって、普段見慣れないので良かったです。緒方月耕の「若菜下」が、色鉛筆のような彩色で驚いたり。そういえば「女三宮と猫」というコーナーがありましたが、「あさきゆめみし」の女三宮とは顔が違うので違和感が(当たり前)
パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春(ブリヂストン美術館)
最後は京橋のブリヂストン美術館で、1962年のパリ展を再現した展示です。
コローから始まって錚々たる作品たちがフランスに行ったようで、これはフランス人も驚いただろうなぁと。ちょうどボストン美術館が日本画名品展を日本でやった時のように、素晴らしさに感動すると共に海外流出したことを悲しんだのではないかと想像したり。
ただ、ルノワールのお嬢ちゃんなど、パリに行ってないブリヂストンの名品もあるわけで、ブリヂストンは本当に良いものをお持ちです…。 今回ブリヂストンに入ったのが閉館40分前できちんと見られなかったので、もう一度見に行くつもりです。
と、なんとなく、後の方に行くに従って好物の多い展覧会になっていったのが、面白かったです。豊洲と京橋はまた行かなければ。