この土曜日ですが,奈良国立博物館で開催されている正倉院展に行ってきました.
正倉院展はこの時期に正倉院宝物の虫干しをするのに併せて毎年開催されているもので,今年は61回目.天皇陛下の御即位20周年記念で若干拡大バージョン,のはずなんですが……
一寸去年がすごすぎて(何たって,世界で唯一の出土したのではない1250年前のガラスの器とか,1000年以上前にお亡くなりになった貂のミイラとか,強烈なものが多かった)比較的おとなしい展示に見えてしまうのが泣き所.とはいっても,じっくり見ると当時の色が残っていたりして美しいのですが.
んで,今回私が一押しと思う作品は,「楽毅論」という光明皇后の直筆の書.いやぁ線が太いです.そして署名が「藤三娘」.わたしゃ藤原の出じゃいということをどこまでも主張する皇后というのも面白いですが,男らしい時が何とも…….聖武天皇は絶対に奥さんに頭が上がらなかったと思いますね.
ところで,正倉院宝物は,皇室の名宝展の第2期に,22点登場します.こちらも期待して待ちましょう.