月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

奈良の秋なら正倉院展

11月の文化の日の前後、奈良の奈良国立博物館では毎年恒例正倉院展が開催されます。

正倉院展といえば、毎年、1日辺りの観客数がナンバーワンになる人気の展覧会。読売新聞がスポンサーに付いた平成17年からは拍車がかかって、毎回毎回、1日あたり15000人とか、阿修羅様もびっくりな混雑となるわけです。

混雑対策としては、休日の夜、17時過ぎに行くのが良いかと思うのですが、困ったことに17時30分を過ぎると夜間割引料金になるのでこれも混雑と、中々死角がありません。


さて今年は、谷山浩子さんのコンサートの前に寄り道、ということで比較的空いている夜に行くことは出来ず。ということで、開館直後に入ってみることにしました。ということで、開館の10分前に到着したら、既に待ち行列は本館の横まで伸びてました。この位置だと、ざっと600人〜800人くらいは待っている計算になりそうな……。
結局40分ほど並んで、開館の30分後に入場できましたが、このタイミングでは館内は人だらけ。こうなると、小さい作品は人の頭をどうやって回避してみるかを考えないといけないわけで……。とにかくも、疲れました……。やっぱり、正倉院展は混雑対策が最重要です。


と、混雑ばかりを書いてられませんので、もちろん展示も見てますので、展示の感想も書いておきましょう。

今回最大の呼び物、蘭奢待は、やっぱり人が多かったです。香木ですから色々なところに切り取った後があります。ちゃんと切り取ったところに、足利義政とか織田信長と記載された付箋が貼ってあるのが親切。古そうな付箋でしたけど、あれは何時から付いているもんなんだろう?

また今年は余り螺鈿細工とかガラスといった、光り輝くものが少なかったのが残念でしたけど、そんな中でも太刀などに着いている飾りの水晶などの玉が、良い輝きでした。1300年前から変わらない輝きというだけで萌えます。
ちなみにこの「金銀鈿荘唐大刀」、最前列で見たかったら60分並んでくださいというもの。いや、混雑って大変です

あと、50kgを超える巨大な鏡「十二支八卦背円鏡」があって、その上に描かれている四神や十二支が写実的だったのも面白かったかなと。朱雀さん、素敵です。


と、何かどうしても混雑の感想になってしまいますね……。なんとか空いた正倉院展をみる方法は無いもんでしょうかねぇ(無理無理)。