月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

本日は横浜方面強化の日

今日は今後の予定を色々考えて、というか、未だ訪れていない展覧会を終わる日の順に並べたら横浜の方で開かれる展覧会が多かったというだけですが、横浜方面の展覧会に集中的に行ってみることにしました。横浜はともかく、町田や鎌倉は千葉に限りなく近い東京都から訪れるには若干遠いです*1

何ですが、家で洗濯(正確には洗濯機の操作)をしていたら出発が遅くなって、最初の目的地の町田市立国際版画美術館に着いたときには既に15時。これでは下手をすれば町田だけで終わってしまいます。


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町田市立国際版画美術館は、写真のような遊歩道を延々と下ったところにありました。てっきり登りだと思っていたのでフェイントです。ちゃんと地形は地形図で確認しなければなりません(何?)。

さて、今回この美術館に来たのは、「挿絵本の世界−きれい、カワイイ、怖い−本と版画のステキな関係」と言う展覧会を見るため。最初の方に書物が登場した直後の15〜16世紀のものがあり、その後ろに19世紀の作品が沢山あります。19世紀の部分は「きれい」「カワイイ」「怖い」の3つに分かれると、題名に併せた芸の細かさです。

最初の15〜16世紀のものは、結構細かい絵のものが多かったです。印刷で大量生産可能とはいえ、それなりにお金を掛けている感じです。

んで、19世紀の方は、「きれい」のところがとても可愛かった(ドレスひらひらで見ていて楽しい)のに対し、「カワイイ」は余り可愛く無かったかなと。子供向けの書籍の挿絵、という意味で可愛いを使っているようです。「怖い」も、余り怖く無かったし……。ちょっとタイトルに期待し過ぎたかもです。

そうそう、「きれい」の所にミュシャの版画がありました。ミュシャは版画でも素敵でした。三鷹でミュシャの展覧会を今やっているので、早めに行きたいところです。


町田市立国際版画美術館の後は、行きが下り坂だったので今度は坂を登って町田駅に戻り、横浜線で桜木町駅に出て横浜市美術館に向かいます。何しろ桜木町駅に着いたときには16時40分なので、18時まで開いている横浜美術館しか行くところがないのです。
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この場所に来ると日本丸を撮影してしまうのは、もう、癖です……。


横浜美術館で開催されていたのはポンペイ展。珍しく青柳先生監修でない古代ローマの展覧会です。古代ローマのお風呂をそのまま持ってきたりとお茶目な展示もありますが、それよりも目立つのが壁画の多さ。そんな壁画の中にクビド(キューピット)が一生懸命お仕事(収穫とか)しているものが有りましたが……ローマ人よりも天使さまの方が働き者なのは如何なもんかと……。


ところで横浜美術館、企画展よりも凄かったのが通常展で、日本画のコーナーが吹っ飛んでました。「春から初夏へ」というタイトルで展示されていたのですが……

これだけの方の作品を一度に見られる通常展というのも珍しいです。おかげでポンペイの印象がすっかり薄まってしまったような……。


横浜美術館からは歩いて横浜駅へ。日産自動車のグローバル本社が出来たせいで、遊歩道と歩道橋だけで横浜そごうの裏に着いてしまうようになっています。

ということは、つまり……

横浜駅→東口地下街(ポルタ)→日産グローバル本社→横浜美術館→ランドマークプラザ→桜木町駅→汽車道ワールドポーターズ→赤レンガ倉庫→象の鼻パーク→山下公園→横浜人形の家→港の見える丘公園

この区間(5.5kmほどあります)が遊歩道で繋がっていると……。観光客の皆さん、横浜は知らず知らずのうちに結構歩いてしまう街ですので、注意してくださいね。

*1:といっている人が、月に2度は関西に行っていることと整合性がとりにくい発言ですが