月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

もてなす悦び@三菱一号館美術館

この土曜のことですが、三菱一号館美術館で開催されている「もてなす悦び」展を見てきました。
この展覧会、その前に行った出光美術館で割引券を貰ったので急遽行くことにしましたが、優先度はそんなに高くありませんでした。まあね、どうしても工芸作品は絵画作品と比べると興味が薄くなります……。


などと言いながらこの展覧会、入ったら凄かったです。
この展覧会は、19世紀末のヨーロッパで盛んだったジャポニスムの影響で作られた器を展示するものです。

その最初の部屋は「あさがおの間」。その名の通り、あさがおをモチーフにしたガラスの器が沢山あったのですが、青いガラス、紫のガラス、青緑のガラス、どれもその透明感が素晴らしくて引き込まれるよう。朝顔の瑞々しさが伝わります。と書きながら、朝顔ってそんなにみずみずしかったっけ?と疑問になるのですが、この辺りはご愛敬ということで。ともかく、透明感あふれるグラスに、すっかり魂を持って行かれました。これだけでも、この展覧会に来た甲斐があるというものです。


それから、3階の一番広い部屋では「ジャポニスムの茶会」というコーナーになっていて、長細い机の上にティーカップとソーサーのセットがずらーっと(展示リストを見ると27セット)並んでいました。そのカップとソーサーがまた可愛いんだ。カップに描かれている花鳥や、カップの絵に合わせたソーサーの色と形が素敵でした。桜をモチーフにしたやつ、ちょっと持って帰りたかったです。


と、こんな感じで、展示されているものの可愛さですっかりテンション上がってしまった展覧会でした。誰ですか、優先度が高くないなんていってた人は?

ただ、これだけ可愛さにくらくらしてしまったのも、展示手法や照明が素晴らしかったことも起因している気がするのです。というか、展示手法や照明に気を取られて、ちゃんと見てない作品もありそうな気がしてきました……。
これは、もう一度見に行かないといけないみたいですね。8月21日まで開催してますし。