毎年恒例、新年2日は東京国立博物館開き(そんな言葉はない)の日です。ということで、今年の仕事始め、というか美術はじめは、東博に初もうで、なのです。
東博の「博物館に初もうで」ですが、どうも私は2005年以降毎年行っているらしいです。いや、記憶はないのですが、撮影した写真が残ってましたわ。ということで、8年連続の参加ですので流石に見たことのある作品が増えました。それでも新しいものが見つかるのが東博の恐ろしいところ、という気がします。
ということで、今回の初もうでで見た、初めて、または見た記憶が余りない作品を幾つか紹介しましょう。
岩佐又兵衛さんが描く龍の絵です。龍も顔だけアップにすると楽しい顔つきなのだなと妙なところに感心したり。
鍋島の大皿ですが、鍋島でもこんな山水画を描く作品があったんですね。
円山応挙さんの虎ですが……。毛皮が何処までも写実なのに、眼のせいでネコ化しています……。写実的に描こうとしても、毛皮だけでは生きている様を描くには不十分だったようです。
立派な鳳凰の掛け軸、に見せかけて、友禅の織物でございます。こういう超絶技巧は明治時代の特産物かと思いきや、これは江戸時代のものだそうで。平和な時代になると人間とことんまで突き詰めてしまうという実例でしょうか(なんじゃそりゃ)
長恨歌の屏風。実はこの屏風が展示されている空間には、光琳の風神雷神図と池大雅も合わせて展示されていて、光琳の前だけに人垣が出来ている状態でした。でも、私は何かこっちのほうが好きです、光琳の風神雷神図よりも。
で、1階の近代絵画のコーナーには
橋口五葉さんの新版画、だぁ〜。「三条橋」「神戸の宵月」というタイトルだそうです。いや、良いね、この風景版画。
とまぁ、東博は私にとっては遊園地ですな、すっかりふらっと行って、はしゃぐ場所になっております。でも、はしゃぎたくなるものが多くてねぇ。
最後に、最近出来た高松宮根付コレクション室より
リュックしょったペンギン〜〜。可愛いいいいいいいっ。