昨日の夜、AppleのiMac 21.5インチにエントリーモデルが追加になりました。
デスクトップなのに108,000円という価格にすごいと思いましたが、はてブなどを見ていると、スペックが低いのに高いという声が多くて……。多分、21.5インチiMacの中位モデルと価格差が20,000円なのに、CPUのクロックが1.4GHzと2.7GHzと大きな差が有ることに過剰反応しているようです。
ということで、そんなに言うほど高いのか、ちょっと比較してみました。
まず、他社との比較。同じような21インチオールインワンで比較しようとすると……DELLとかに類似モデルがないな。
とりあえず国内メーカーと比較してみます。
メーカー | 製品名 | スペック | 価格 |
---|---|---|---|
Apple | iMac MF883J/A | 21.5インチ デュアルコアCore i5 1.4-2.7GHz HDD 500GB メモリ8GB |
¥108,000 |
NEC | VALUESTAR G タイプS | 21.5インチ デュアルコアCore i5 1.7-2.7GHz HDD 500GB メモリ8GB |
¥138,000 |
SONY | VAIO Tap 21 SVT2122A1J | 21.5インチ デュアルコアCore i5 1.6-2.6GHz HDD 1TB メモリ8GB |
¥134,589 |
ソニーは撤退前の在庫なので、ちょっと比較対象としてふさわしくないかもしれませんが、こんな感じです。なんとなく、3万円程度は安いようです。
ちなみにNECもソニーも、MS Officeの入ってない構成で比較してます。
次に、Apple製品同士で比較してみます。これはちょっと、MacBook Airもお呼びして……
MF883J/Aが新しいエントリーモデルのiMac、ME086J/Aが21.5インチの中位モデルです。
また価格は、メモリ8GB、ストレージは256GBのSSDに統一しての比較です
機種 | iMac ME086J/A | iMac MF883J/A | MacBook Air 13 | MacBook Air 11 |
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画面サイズ | 21.5インチ | ← | 13.3インチ | 11.6インチ |
CPU | クアッドコアCore i5 2.7-3.2GHz | デュアルコアCore i5 1.4-2.7GHz | ← | ← |
CPUナンバー(推定) | Core i5 4570R | Core i5 4260U | ← | ← |
TDP(推定) | 65W | 15W | ← | ← |
GPU | Intel Iris Pro Graphics 5200 | Intel® HD graphics 5000 | ← | ← |
価格 | ¥148,400 | ¥133,300 | ¥128,600 | ¥118,600 |
こう並べると分かる通り、今回のiMacは、MacBook Airの中身を21.5インチの筐体に入れたものです。なのでとても消費電力が少ないのが魅力となりそうです。
確かに一般家庭で買うのなら、もう15,000円出して中位モデルを買ったほうが快適な気がしますけど、今回のエントリーモデルもMacBookAirと中身が一緒なので、決して遅いわけではない、というか多分必要十分なんだと思います。
それにしてもこの、速いわけでもないが必要十分なスペックのデスクトップというと……なんとなく、企業や教育機関での大量導入を狙っている気がしてきました。大量導入だと、消費電力が少ないこともアピールポイントとなりますし。
ということで感覚としては、少なくとも遅くて高い、という評価にはならないんじゃないかな〜と思うのですが、どうでしょうか?