月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

郵政建築展@郵政博物館

12月はどういう訳だか7日までとか14日までの展覧会が多すぎて、しかも7日は親元、13日は会社、14日は大阪という日程でしたので、今日は都内の美術館を効率よく巡っていかないといけません。

というのに、起きたら10時近くて、出発したのは12時前。いきなり予定に暗雲が立ち込めます(汗)。


ということで、まず最初にやってきたのは東京スカイツリータウン
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ここの9階に頑張ってたどり着いて*1郵政博物館の郵政建築展を最初に見ます。


この展覧会、要するに郵便局の建築を振り返るパネル展示という感じです。
最初の頃は郵政省というか逓信省が無かったので、内務省営繕局(今でいうところの国土交通省大臣官房官庁営繕部ですね)が作っていたので、いかにも官庁という感じの重厚長大な建物が多かったようです。
そのころの建物の例として挙がっていたのが、京都の中京郵便局。

この建物が壁面保存だったとは、実のところ気づいてませんでした、私。というか、もう10年くらい中に入ってないからな……。


そしてその後に出てきたのが、シンプルなコンクリート建築。東京中央郵便局とか旧大阪中央郵便局のような昭和前半のコンクリート建築は装飾もなくてすっきりしてて私は好きです。

このあたりの建物は、吉田鉄郎という方が設計をされたそうで、その設計資料なども置いてありました。


一方、戦後のコンクリート建築は柱が細過ぎてねぇ。昭和初期のように柱が太ければ耐震補強だけで現役続行出来たんじゃないかなと思うけど、ああ細いと耐震を考えると残せないってなるのでしょうね。
ちなみに、そんな戦後のコンクリート建築の例として出ていたのが、郵政博物館の前身である逓信総合博物館のあったこのビルでした。

まさに再開発のために取り壊す直前という……。


元々郵便局の建物は郵便物や荷物を扱うために柱の少ない広い空間を必要とすることもあって、あまり耐震構造になってないのもあるのでしょうけど、こうやって見ると残っている建物のほうが少ないなぁというのが率直な感想です。

しかも、東京や大阪などでは郵便物は集配専用の郵便局(郵政民営化後は日本郵便の支店)で取り扱うようになったので、今までの(郵便を取り扱うことを前提とした)建物の構造だと扱いにくくなったのも、郵便局建築が残らない原因かもしれませんね。

*1:地上からのエレベーターやエスカレーターは8階までしか行かないのです