国立新美術館で開催されているDOMANI展、私には珍しく、会期がまだ1か月ほどあるのに見てきたのです。
このDOMANI展は、外国に研修に行った芸術家の成果を集めた展覧会で、毎年この時期に開かれています。
過去にも何度かDOMANI展を見ていますが、そんな過去のDOMANI展の感想はこちら。
16th(2014/01) 15th(2013/02) 13th(2011/01)
なんとなく、奇数の回は個人的に気に入った作品に多く巡り合える感じですが、今年もかなり気に入った作品が多かったです。なんかもう、これって隔年の開催にしたほうが良いんじゃね?と思うほどです(をぃ)
それはともかく、気になった方の作品を紹介しながら振り返ってみます。
北野謙
長時間露光で太陽の動きを固定カメラで追いかけた写真と、月を動かないように自動追尾しながら長時間露光した写真が並びます。
太陽の方は、低感度でF22とかまで絞って、更にNDフィルタで光を絞り込むと撮影できるのでしょうか?などと技巧について考えてしまうのはカメラ好きの性でしょうか。
小林俊哉
油彩で描かれたモノトーンの花が目を引きます。
岩崎貴宏
雑巾をほどいた糸で作るコンビナート。それを墨汁で染めてますというもの。その細かさに脱帽です。
そしてこちらは、五重塔や金閣の模型、ただし、なぜか下方向にも模型が。下方向にもあると、なんか安定感があるような。
しかし、雑巾と建築模型、同じ人の作品とは思えないくらい、ぱっと見の印象が違いますね。
青木克世
陶器で作られた、過剰なまでの装飾のように見える作品です。その白さと華美な感じに引き込まれます。
入江明日香
有りがちと言えば有りがちな気もしますが、描かれている少女が、表情が有りそうでない感じが凄く気になります。
野村悠里
こちらの方は、本の修復の技術を学んだ方。古い本の修復するための道具が展示されていたのが目を引きました。
という感じで、半数の方の作品に気になる点があったということで、今年のDOMANIは私にとっては大豊作でございました。
この調子だと、来年を飛ばして再来年のDOMANIはきっと期待できますよ、うん。