出光美術館での田能村竹田展を見てきました。
なんか最近、展覧会の感想の駄文では苦手の話しかしてない気もしますが、文人画ってやつも苦手でしてねぇ。
文人画って中国の文人の生活を理想化して描いたようなところがありますが、今の時代になるとそれが理想には思えないというのもあって、なんかつまんないものを描いてるなーみたいな気分になってしまうのが、ね。
といいつつ出光美術館で開かれている展覧会は一通り見に行くのです。
- 梅花書屋図(01)
- 中国の文人が悠々自適で過ごしている姿を描いたものが続きます。これは、岸辺でのんびり一人暮らしという風情。それでも家を塀で囲っているのが中国らしいとも言えるような
- 春隄夜月図(03)
- こちらも同じく、川岸の一人暮らし。実際にこんなところで一人暮らしをしたいたら、3日に1度は人恋しくなって秋葉原に行ってしまいそうです(なぜ秋葉原……)
- 山陰訪戴図(15)
- こちらは山あいの一軒家。木のうねりかたが良いです。
- 蘭亭曲水図(33)
- タイトルから判るとおりの曲水の宴ですが、小グループに分かれてのパーティーという感じ。楽しそうだわ。
- 書画貼交屏風(57)
- おお、猫がいる。黒猫可愛い。
- 龍山落帽図(59)
- そんな崖の上の平たくなったところで宴会をしていたら、帽子が飛びましたと……。その前にそんなところで宴会するなよ、見たいな。にしても、おっさんども楽しそうやねぇ。
この先には、同時代の文人画家の作品もありました。
- 青木木米「新緑帯雨図」(63)
- 絶壁の尾根筋という感じですが、こういう丸い感じの絶壁が続いていることって、まず無いと思うのよね……
- 高橋草坪「溪上探梅図」(65)
- 国の文人が悠々自適で過ごしている姿を描いたもののシリーズですが、これは実に穏やかな渓谷という感じですね。実に緩い。
という感じで、やはり得意でないという感想は変わらないのですが、同じ文人画でも与謝蕪村よりは面白かったかなぁとそんな感じでしょうか。なんとなく、田能村竹田のほうが、人物が生きている感じがありましたですね。