月猫ツーリスト雑記帳

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戦国!井伊直虎から 直政へ@江戸東京博物館

江戸東京博物館で戦国時代の井伊家をテーマにした展覧会を見てきました。
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毎年のことですが、江戸東京博物館ではNHKの大河ドラマ合わせの展覧会を開催しています。
で、今年の大河ドラマは井伊家がテーマなのですが、井伊家ったって本能寺の変の前は浜名湖の北の辺りだけが支配エリアですからね、話をどうやって膨らますのかと心配になるわけです。

まぁ、不安はありますが、展示を見ていきましょうか。


まず展示の最初の方は今川家について。今川家は桶狭間の戦いで大負けするまでは駿河から遠江、三河と約100万石の大名でしたので当然、遠江の井伊家と関わりがあるわけです。
というか、今川家は滅亡したこともあって、展覧会などでものを見る機会があまり無いですよね。今回は貴重な機会です。

そんな今川家のコーナーには今川仮名目録があったり、太原雪斎の肖像画があったり。
太原雪斎といえば今川義元の軍師というかCPUにして、松平竹千代(後の徳川家康)の教育係という重要人物です。この方の姿を見ることができたのは良かったです。にしても、鋭い顔つきでしたな、太原雪斎さん。

それから、今川の文化的なレベルの高さを示すかのように絵画作品を集めたコーナーも。式部輝忠の富士山を描いた作品もありました。というか、式部輝忠の富士八景図って、スライドでは(山下裕二先生の公演で)見たことがあるのですが、ひょっとして実物を見たのは初めてかも。


展覧会の中盤で場所を取っていたのは徳川四天王について。徳川四天王は酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の4人ですが、このうち井伊直政を除く3人について徹底的に紹介します。何しろ3人とも肖像、甲冑、刀がそれぞれ展示されているんですもんね。

そしてその後に井伊直政の展示になるんですが……3人の展示が充実してたのもあって、井伊直政はあっさりとしたイメージが。今回は井伊家の展覧会のはずですが、四天王の一角としての説明に終始して主役っぽさがない(汗)。

正直、もう少し井伊直政の出世の背景とか丁寧に辿っても良かったんじゃないかなとも思いました。何しろ井伊は三河譜代ではない上に年も若いわけで、普通だったら譜代筆頭と言われるところまで出世するはずもないのですから。


という感じで、自分としてはやはり今川の展示が普段あまり見ないこともあって面白かったなぁと思いました。って、井伊家の展覧会なのにその感想でいいのか?