谷山浩子さんのニューアルバム「月に聞いた11の物語」が9月13日に発売になりましたので、各曲の聴いた感想を簡単に書き散らしてみます。

- アーティスト: 谷山浩子
- 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
- 発売日: 2017/09/13
- メディア: CD
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1曲目の「きつね」。最初が「旅立ちの歌」ではなくてコレだというのが浩子さんらしい。にしても、この歌詞はね。キツネは私だよなぁと。いや、女をケムに巻いたことはないですよ?そこじゃなくて、心が空っぽな感じが、ね。
2曲目は「サンタクロースを待っていた」。おお、浩子さんには珍しい(というか50年ぶりの)クリスマスソング!と思ったらクリスマスを通り過ぎて100年経ってしまって、トナカイも分解して骨〜(違う曲が混ざった)。クリスマスソングらしい明るい曲なのに一筋縄ではいかないのが良いですわ。
3曲目の「旅立ちの歌」。提供曲なのもあって、前半の曲の中ではもっとも万人が聴きやすいんじゃないかしら?RPG的なコンセプトで提供した曲ですが、今回のアレンジでハイファンタジー的な重みも加わりました。
4曲目は「城あとの乙女」。これは良質な初恋のスローバラードですね。この恋の淡さ、良いですわ〜。ぜひこの曲は、ソロライブツアーでピアノだけで聴いてみたいです。または、ticomoonさんたちと一緒で、というのもやって欲しいかなと。
5曲目の「白雪姫と7人のダイジョーブ」。今回のアルバムでの、なんだこのタイトルは大賞の受賞曲ですね。そうだよなぁ、小人さんたちにも老化はあるわけで……なんてことを最後の方では考えてしまいます
6曲目「無限マトリョーシカ」。言わずと知れた上坂すみれさんへの提供曲。ソロ演奏のときよりも若干速度を落としてますかな?ROLLYさんのヘイ!の位置と演奏の感じはほぼ想像通りでした(って、予想を外すほうが難しいか)
7曲目の「ジリスジュリス」。リスのかわいい恋のお話。かわいいし楽しいですわ。多分ジリスが(巣を地上に作る)エゾシマリス、ジュリスが(巣を樹上に作る)エゾリスで、札幌の円山公園で見られる光景なんですよ(なのでモモンガもエゾモモンガということで)
8曲目「パズル」。元々はアイドルに提供した曲ですが、テンポを落としてぐっと大人っぽい曲にした感じ。月と魔法に支配された魔法の世界のサスペンスドラマという感じで、コレは程よい暗さで良いですよ。
9曲目の「螺旋人形」。作曲は石井AQさんということで、AQさんの訳わかんないソング全開ですね。で、それに言葉遊びも兼ねた訳わかんない詩を重ねる浩子さんも素敵です。言葉の感じとか見えてくる世界が「夢のスープ」に近いような……、って、怖いわ。
10曲目は「秘密の花園」。新居昭乃さんとの共作ですね。曲は透明感に満ちているのに、歌詞には少し影があって。おわかりとは思いますが、作曲は新居昭乃さん、作詞は谷山浩子さんです。永遠に手に入れるためには時を止めるしか無いのかしらなどと思ったりする歌詞です。
ラスト11曲めは「金色野原」。最後に手嶌葵さんへの提供曲で全てを浄化しましょう、というわけではないですが、そんな感じです。こういう素直な恋から、すっかり遠ざかってきてしまいましたなぁなとど反省しそうになる曲です。にしても、きれいな曲ですわ。
ふぃ、11曲レビュー一気にアップしてしまいました。こういう連投は楽しいけど、しんどいやね。 にしても、ジリスジュリスが楽しくてリピート再生してしまうわ。