月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

東京ステーションギャラリーでの東北の仏さまと、東博の新春特集展示

1月14日、日曜日。

昨日関西まで日帰りをした反動というわけではないですが、今日は寒いのでなるべく近場に出かけようと思いまして、まず最初にやって来たのは東京ステーションギャラリー。
こちらでは「みちのくのいとしい仏たち」という展覧会をやっていました。

こちらの展覧会は、東北地方のお寺などに伝わる、江戸時代に作られた仏さまを集めたものなのですが、少しゆるい仏さまが大集合になっています。

もうねぇ、どの仏さまも可愛いとしか言いようが無くてねぇ。
例えば丸太を2つに割ったものから仏さまを掘り出したから、頭の大きさと肩幅が同じなんですというのがあったりして。実に可愛いです。
特に、10体あれば十王像、閻魔さま以外よく知らない、とばかりに閻魔さまだけリアルなお顔で、他はほぼ目と口だけといった感じの同じ造形の仏像を見た時には、心の中で笑いが止まらなくなりました(何とか音声に出すのは堪えた)

いやもぉ、可愛いは正義ですわ

ところで東京ステーションギャラリーでは、数年ぶりにこれを買えました。

今年の東京駅周辺美術館共通券は、出光美術館の有効期間が10月までなのが罠ですな(入れ替わるように、11月から三菱一号館で割引が使えるようになります)


東京ステーションギャラリーに続いて上野に移動して、次にやって来たのは東京国立博物館。
東博には1月2日に来ているのですが、親を案内することにパワーを割いたせいか、少し見落としが多い気がしまして再訪した次第です。

正月恒例の生け花展示。これすら2日には撮影を忘れてましたからねぇ。

まずは正月恒例の干支の展示を見ましょう。今年は2階の特別1室の一部屋だけの展示になりますから、ちょっと少なめです。

曾我直庵の龍虎図屏風。トラが猫っぽいのはデフォルトとして、なんか龍も可愛いのですが……。

鯉が干支の特集展示に紛れ込んでいるのは、鯉は滝を上ると龍になるからですね。

龍を描いた螺鈿のお皿。背景が黒なので螺鈿の輝きが増している感じがします。


続けて常設展示を巡ります。
(2日に紹介した作品は省略します)

まずは国宝室の正月恒例、松林図屛風。2日よりも人が少ないので、人が入らない写真を撮ることが出来ました。
いや、人がいなくなるまで10分ほど粘ったのは内緒ですよ。

中尊寺経。紺色の紙に金字なのが、なんとも有難く見えます。

鬼の首に襲われる源頼光さん。どちらも元気じゃのぉ

この袱紗、鯛が向き合っているのが何か可愛らしい。

源氏物語を入れる専用ケース。これ、中身ごと欲しいんですよね……。

渡辺省亭さんのニワトリ。渡辺省亭は旧東宮御所(迎賓館)にある七宝の壁の額の下絵を描いていますが、この絵の描き方も無線七宝のようだなと思ったりしました。

何度も見たことのある絵なのに、毎回同じ感想にならないところが美術館に頻度高く通う楽しさですね。

結局東博は本館しか見てないのですが、もう閉館時間間近になりましたので今日はこれで終わりにしました。
やはり2日には見落としが多かったねぇ……。


この後はまっすぐ帰るだけなのですが、寒くて駅まで歩くのが億劫なので、国立西洋美術館に寄り道したり。

上野の美術館の中で、国立西洋美術館だけ閉館時間が30分遅いのですよね。

国立西洋美術館を出ると、すっかり日も暮れてました。
なんか夕暮れの東京文化会館が良い感じでした。