月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

にゃんとも猫だらけ@美術館「えき」KYOTO

京都駅の伊勢丹の中にある、美術館「えき」KYOTOで開催されている、「にゃんとも猫だらけ」という展覧会のお話です。まぁお判りでしょうが、タイトルだけで京都まで行くことを決めたような展覧会でございます。
この展覧会、猫に関する浮世絵を一括して平木浮世絵美術館から借りてきて展示しているものです。どうも数年前に平木浮世絵美術館でやった同名の展覧会を京都まで持ってきたもののようですが、平木浮世絵美術館とは会場の広さが決定的に違いますので、展示の構成などは大きく異なっているんだと思います。


それはともかく今回の展覧会では、浮世絵を猫の生態や種類によって分けていて、岩合さんの猫の写真展を思い出すような構成になっていました。それにしても、猫といえば第一人者は歌川国芳さんなわけで、4月に府中市美術館で見た国芳展とかぶっている作品も多かったです。


以下、図録を見ながら気に入った作品を幾つか書いてみます

歌川広重「名所江戸百景 浅草田甫酉の町詣」
猫が2階の窓から外を見ている様子を,猫の後ろから描いた図。猫って高野って外を見るのが好きだよね。背中の丸さが、かわゆいです。
歌川国芳「其まゝ地口猫飼好五十三疋」
猫で巡る東海道53次の図。駄洒落に大変に無理がありますが、猫が可愛いからすべて許す(いい加減)。
歌川国芳「五十三駅 岡崎」
岡崎の化け猫の絵は数有れど、化け猫の前でダンシングする猫を描くのは国芳さんだけ、のようであります。こういう発想、好きだわ。


どうも流れに任せて、この猫可愛い、あの猫さわりたいとか、そんなことばかり思ってみていたので、作品の感想が薄くなってますねぇ。可愛かったのは確かなんですが……。