月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

出光美術館「日本美術のヴィーナス」

えっと、出光美術館で現在ひらかれている「日本美術のヴィーナス」という展覧会、7月31日と8月28日の2回に分けて見てきました。何で2回に分けたかといえば、展示替えが途中にあったからで……。そんなわけで、今回の感想は前期と後期の作品をまとめて書いてしまいます。


この展覧会、「日本美術のヴィーナス」というタイトルですから展示されているのは女性を描いた絵、ということのはずなんですが、最初に見るのは「普賢菩薩騎象図」。普賢菩薩様はその後の女性を描いた絵のモデルになっている作品ということだそうです。最初に仏画を持ってくるあたり、出光らしいですわ。


普賢菩薩様の後は、江戸時代の浮世絵、それも肉筆浮世絵の美人画が続きます。何だけど、どうも浮世絵の美人画は私は苦手でして評価不能。なので第3室の近代絵画のコーナーへ。最初に上村松園。この方には魔力があります。何であんなに透明感が有るのか。

しかしそれよりも菊池契月さん。「少女」「友禅の少女」の透明感が素晴らしいです。というよりも、昭和初期の女性の美しさが素晴らしいのかもしれませんが。どちらも京都市美術館の持ち物。良いものを持っています。


しかし、どう見ても江戸時代の浮世絵が中心の展覧会で、それ以外の所に興味が行ってしまうのは……ごめんなさい、出光美術館学芸員さん。