3日連続で土曜のお話ですが、土曜日は京都だけでなく、サントリーミュージアムにも行ってきたのです。
今回の展覧会は「ポーランドの至宝」展。先日までは八王子の東京富士美術館でやっていた展覧会ですが、八王子まで行って更にバスというコースに嫌気がさして結局行かなかった、そのリベンジということになります。まぁ、どう考えても八王子よりも大阪の方が近いし(え?)。
そのサントリーミュージアム、今年いっぱいで閉館になりますが、この展覧会が実質的に最後の大型企画展ということになります。そのせいか、到着してみると入場券売り場に長蛇の列、入場券を買うのに15分、エレベーターに乗るのに10分と順調な展開。実はこの後にコンサートがあったので、エレベーターを降りた時点で残り時間が50分を切っていまして……。ということで、以下は駆け足で見て、それで気に入った作品ということになります。当然ながら、じっくりと見れば印象も変わったと思いますが……。どうも混雑した開場ではそれだけで見る気が落ちるのが昨今なもんで……。
それにしても、ポーランドというのは今はドイツとロシアに挟まれた東欧の寒そうな国というイメージですが、昔々、ロシアが大国でなかった頃はオランダなど北方に近い国で、そっちの影響が大きかったのですね。そんなわけでパンフレットとかに出てくるのがレンブラント。「額縁の中の少女」は絵の中に額縁も描いてしまう要するにだまし絵ですが、少女が正面から見つめているのは何とも引き込まれます。
なんですが一番気に入ったのはジョージ・ロムニーの「婦人の肖像」。聖子ちゃんカットが素敵です(そこかよっ)。
後半(というか、下の階)には19世紀の絵画もありまして、こっちの印象は、凄く明るい、かっちりと書いた印象派という感じ。ヘンリク・シェミラツキの「泉のほとり」は本当に明るくて、前に東京都庭園美術館でみたイタリアの印象派(マッキアイオーリ)も思い出します。
一番最後は、ポーランドの産んだということで、コペルニクスとキュリー婦人、ショパンの展示がありましたが、これはまぁ無くても良かったかなという気もします。ちょっと宙に浮いてました。
ということで、正味30分で見たにしたにしては、それなりに楽しんだ気がします。それにしても聖子ちゃんカットが絵はがきになってなかったからって、図録を買ってくる自分の根性には見上げたものを感じます、全く……。