昨日に続き土曜日のお話です。京都市美術館で3つの展覧会を見て疲れていたところでしたが、引き続きすぐ近くの細見美術館に向かいました。
今回細見美術館で行っていた展覧会は「お江戸の琳派と狩野派」と題して、珍しく江戸時代の江戸絵画を展示しています。江戸絵画は京都の絵画と比較して得意ではない細見美術館ですので、今回の展示は板橋区立美術館からたくさん作品を借りての展示となっています。感覚的に、細見が6,板橋が4という感じでしょうか?
展示室の中は、進行方向左側が狩野派、右側が琳派という感じになっていて(あれ?左右が逆だったかも?)、3つある展示室それぞれでも狩野派と琳派の比較をすることが出来ます。それぞれの作品には解説がついていて、一つ解説を引用してみましょう
頭が黒くて赤い羽毛の鳥は、なんていう鳥だろうか。御存じの方、ご一報を
えっと、板橋区立美術館から借りてきたものは作品だけではなかったようです(笑)。
それはともかく、気に入った作品の紹介をしておきましょう。
- 狩野常信「四季花鳥図屏風」
- 板橋区立美術館の一品。オシドリの飛び方がサギと同じだなぁ、というか、オシドリも飛ぶんだなぁと(無知)。
- 酒井抱一「桜に小禽図」
- たらし込みの桜の木の枝に、青い小鳥が止まっているというもの。一寸たらし込みが激しいですが、鳥の青さが鮮やかなのが印象的です。
- 鈴木其一「月に葛図」
- 葛のピンク色の花の向こう側に淡い月が出ているという、実際にそんな光景を見ることは難しい気もしますが、幻想的で素敵です。
この展覧会、前期・中期・後期の3回に分けて展示替えがあるそうですので、また見に行かないといけません。今度は一体どんな解説が書いてあるのか、楽しみです(そこなのか?)