9月に入って夏休みもおしまい、ということなのか、今週か来週で会期末となる展覧会がとても多いです。当然ながら、その中には先延ばしにしてまだ見てなかったものもあるわけで。
ということで今日は、今日が会期末の展覧会を順に巡ってきたのでした。
まず最初は、三菱一号館美術館の浮世絵展へ。第1期と第2期は既に見ていたのですが、最終回の第3期が今日までだったのでした。
その第3期は、江戸名所、横浜浮世絵、明治時代の東京を描いたものが中心の展示で、美人画と武者絵があまり好みでない私のためにあるような展示でしたわ。
横浜浮世絵以降の作品を見ると、黒船以降の変化を描きたくて仕方のなかった人が沢山いたんだなと思いますね。そんな中、小林清親の消え行くものを描く動きがあったのも、面白いかなと。
正直、図録を買いたかったのですが、1期から3期までを1冊に纏めてしまっているために絵が小さくなってしまっていて購入断念。3期だけで1冊だったら、間違いなく買っていたと思うのですが、残念でした。
そして次は、有楽町線で一気に練馬までワープして練馬区立美術館へ。こちらは鹿島茂コレクション展の3回目で、19世紀から20世紀のファッションに関する挿絵の展示でした。簡単に言ってしまうと、フランス革命以降のファッション雑誌の挿絵が展示してあると思いねぇ、という感じです。
で、この展覧会、特に1階で展示されていた19世紀のものがとても良くてねぇ。いやもぉ、どのおよーふくもヒラヒラしていて可愛いんだわ、これが。展示ケースだと小さくて見難くても図録にすれば見やすいだろうということで、図録も買ってきました。もとが挿絵(印刷物)なので、印刷すると色の再現性が……ということもないのが助かりますね。
3カ所目は渋谷駅近くの渋谷区立文化総合センター大和田での松濤美術館の収蔵品展でしたが、見てもよく判らなかったのですぐに退散して、4カ所目の東京国立博物館へ。特別展の「和様の書」が今日までなのでした。
正直な所、書についてはいくら見ても何がいいのかさっぱりという感じなので、毎度の通り料紙の品の良さを中心に見ていくわけです。そうやって見ると、平家納経はひとつの高みだったように思えます。紙は最高級だし、文字もしっかりしてましたし。更には完成から500年後に俵屋宗達が更に素晴らしい物にしてしまうわけで、最高のものと言っていいのではないかと思う訳です。
てな感じで4箇所とも今日が最終日のところを見て回って、14000歩を超えてましたわ。昨日もそのくらい歩いているので、正直、明日以降の反動が怖いです……。