月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

正倉院展へタッチ&リターン

さて日曜は、毎年この時期の好例で奈良国立博物館正倉院展に向かったのです。なんですが出発が遅れて10時に東京駅を出発する新幹線で京都に向かうってね。というか、昨日は仙台から自宅に戻る際に総武線が止まり、今日は出発が後れる、というのなら、昨日のうちに仙台から関西へ移動しておけば良かったのかなと。

で、京都に到着したのは12時18分、すぐに地下鉄に乗り換えて向かったのは京都文化博物館。まゆまろが迎えてくれました(まゆまろは割合好きだ)
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京文博は「京都・美のタイムカプセル」と称して、京都府のコレクション展をやってました。京都府は戦後に色々と画家に京都の風景を描いてもらう企画をしていて、それがコレクションの形成に役立っているなぁと。小野竹喬、山口華楊、上村松篁、上村淳之などなどの近代日本画をつまみ食いできて良かったかと。4階の最後の方にあった、芝田米三のフレスコ画のような作品が気になりました。

3階は工芸作品の展示だったので余りちゃんと見てませんが、丸紅の和服のコレクションは京文博に寄託になったようで和服が大量に。お陰で振袖を色々と見ることが出来て眼福でしたわ。

2階の常設展示は池大雅と和服が特集展示でこちらも見ますが、毎度の通り入口近くのビデオ展示のの音がうるさくて気が散るわけで……。丁度常設展示でアンケートをやってましたので文句の一つでも書こうかと思ったところ、設問が「2階総合展示をご覧頂いて一番の発見は何でしたか?/一番の発見を誰につたえたいですか?そしてどのように伝えていただけますか?」とか……。書けんわこんなん……。


京文博からは阪急と大阪市営地下鉄を乗り継いで恵美須町へ。そこから通天閣の足元を通って天王寺公園内の大坂市美術館に向かいます。というか、通天閣って足元に来たのは初めてだわ。
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折角なので登ろうかとも思いましたが、混んでたので断念します。

天王寺公園ではちょっとネコさんに遊んでもらったり。
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それにしても、大阪市美術館って動物園の方から見ると偉そうな建物だなぁと。
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ということで大阪市美術館ですが、こちらも「再見、大阪の至宝」と銘打って、大阪府と大阪市のコレクションを……って、さっきの京文博と同じような企画です。京都も大阪も寄贈されたものでコレクションを充実させたのは同じながら、戦前の富豪からの寄贈が多い大阪のほうがコレクションは充実している感じです。
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展示の方ですが、入ってすぐの所にいきなり油滴天目が出てきて舞い上がりましたわ。好きなんですよ、油滴天目。国宝の天目はどれも好きですけど、油滴も好きでして。なんかあの吸い込まれそうな群青色がいいですね。

また最後の方には近代日本画や洋画もあって。北野恒富の夜桜があったのが嬉しかったです。ですから何方か、北野恒富の回顧展をやってくださいませ。

更に最後の最後、展示室を出たところには大阪市立自然史博物館から蝶の標本まで。きれいな標本で、虫が嫌いでなかったら一見の価値ありです。


大阪市美術館を1時間以上かけて見たあとは、関西線(大和路線)で奈良へ。ということでやっと今日の目的地、奈良国立博物館です。と、その前に奈良駅でご飯を食べて時間調整と。正倉院展は早めに入りすぎると混雑がひどいですからね。


ということで、正倉院展に入ったのは17時45分、閉館の75分前でした。待ち行列こそ無かったものの、中は充分混んでおりました。
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それでも閉館30分前になるとかなり空きますね(1列目で見る人用行列のできたやつを除く)。
毎年正倉院展を見る度に思うのですが、自分の螺鈿好きは半端ないなと……。細かくは、別の日に改めて書きたいかと思います。


で、結局正倉院展に閉館時刻のぎりぎりまでいて、そのあとは近鉄特急と新幹線を乗り継いで速攻で東京に戻ってきたというね。いや最近、宿泊せずに日帰りで遠征することが多すぎる気がしますなぁ……。