すっかり週末恒例となってます美術館めぐり巡検ですが、今日は今週来週で終わりの展覧会がいくつかあったので、それらをまとめて見に行くことにしました。
ということで、最初に行くべきは八王子市夢美術館なのですが、ちょっとその前に京王線の高尾山口駅に寄り道を。
この駅、温泉を掘り当てたのを機に、来年春をめどに如何にも隈研吾なデザインの外観になるそう*1なので、その前の写真を撮っておこうと。
結局駅舎だけ撮影して、滞在時間5分で高尾山口駅を後にして、八王子駅から10分ほど歩いて八王子市夢美術館に向かったのです。
八王子市夢美術館は、「ペルシャのきらめき」と題したイランの考古出土品に関する展覧会です。
出土品をガラス、貴金属、陶器に分けて展示してあるのですが、やっぱりガラス、それも銀化したガラスにときめいてしまいます。我ながら好きすぎます。
あと、金の装飾具は紀元前10世紀でも黒ずんで無いのが、当たり前だけど凄いなぁと。
八王子市夢美術館を見た後は、八王子市内で昼食をとって、京王線と山手線を乗り継いで原宿へ。何時もの神宮橋前の改札に出ようとすると降りる人で大渋滞なので、数年ぶりに竹下口から出てみます。
駅前に出た途端に両側が上り坂なのを見て、竹下通りは旧河道なんだなぁと……、そんなことを思いながら竹下通りを歩く人がどれだけいるのか(汗)。
別に竹下通りに用があったわけではなく、目的地はここ、太田記念美術館です。
ここでは「広重のブルー」というタイトルでベロ青祭り。広重でない物も含めてベロ青を使った浮世絵がこれでもかと。ちょっと青ばかりで他の色も見たくなる……と思っていると明治時代の赤も出てきて……浮世絵なのにまばゆい展覧会でした。
個人的には、広重よりも北斎のほうが好みだよなぁというのを再確認したりして……。
太田記念美術館を見終わったところで、時刻はまだ14時過ぎ。今日のラストは東博にしようと思ってましたが東博には16時半に着けば充分なので、もう一件寄れます。
ということで向かったのは日比谷の出光美術館。「日本絵画の魅惑」という展覧会のその後期です。
前期がとても良かったので期待していたのですが、八王子まで往復したので疲れていたのか
寝てましたね。
30分ほど。
ソファーで。
なので30分ほどで急いでみましたが、個人的には前期のほうが面白かったかなぁと。ちょっと今回、得意でない美人画が多かったせいか、あまり入り込めなかった感じです。
いやその、寝起きなので頭が回ってなかった可能性も否定しませんが……。
そんなわけで、眠気も取れた頭で向かったのは最終目的地の東京国立博物館。
18日で会期末の「キトラ古墳展」は、入場が80分街、入場後に壁画にたどり着くまでに30分という盛況ぶりでしたが、そんな混雑を横目に見ながら平成館に向かいます。
途中、本館と表慶館の間にあるユリノキが花を咲かせていたりして。
向かったのは平成館で開かれている特別展、「栄西と建仁寺」。キトラ古墳と比べると待ち行列もなくて快適な環境です。
そんなに混んでなかったこともあって前から順にみていきましたが、後半に行くほど盛り上がっていく感じはまるでラヴェルのボレロのようだなと。なので、一番盛り上がるのは最後の部屋。特に、
という流れには卑怯さすら感じるわけで。いや凄かったです。
ということで、終わり良ければ全て良し、結構満足な1日でしたです。