2週間ほど前になりますが、三菱一号館美術館での「ワシントン・ナショナルギャラリー展」を覗いてきました。
展覧会のタイトルは「ワシントン・ナショナルギャラリー」展ですが、もちろんナショナルギャラリーの収蔵品がまんべんなくやってきてるのでラファエロもいますよ、なんてことは無くて、印象派を中心としたラインナップです。
印象派といえば、みんな大好き(月猫含む)なので、始まったばかりにしては割合込んでいたような?
とりあえず、感想を適当に書き散らします。
- 02モネ「アルジャントゥイユ」
- 印象派の方は川とそれに沿う小道という構図の絵を書いているのが多いですが、この絵はモネモらしい川の流れだなぁと。
- 03ピサロ「柵」
- こよくよく考えると、ピサロの描く農婦さんってみんな同じ格好をしているような……。全面にある目立つ木の感じが、ちょっと中心を外して立っている辺り、日本的な感じもします。
- 07シスレー「牧草地」
- 空に浮かんでいる雲に水蒸気を感じます。なんか、比較的カラッとしているヨーロッパではなく、アジアモンスーン気候の初夏という感じです。
- 11ブーダン「ドーヴィルのカジノの演奏会」
- 屋外での演奏会に集う人々を描いているのですが、後ろ姿で立っている女性のドレスが綺麗なのに自然と目が行きますね。いいですなぁ、白いドレス。
- 16ルノワール「花摘み」
- この辺りからルノワール特集です。雲が夏っぽいので、夏の花畑なのかしら?絵の中にいる二人の会話が聞こえてきそうな感じです。
- 17ルノワール「ブドウの収穫」
- 17.緑がちょっともやっとした感じなのは初期のルノワールの作風のように思えます。ちょっと幻想的で、これはこれで好きです。
- 35ルノワール「紙を編む若い女性」
- 今度はルノの描くきれいなお姉さんたちが続きます。この方の顔立ちとか髪型は、今の時代にもいそうな感じですね。
- 34ルノワール「猫を抱く女性」
- これは抱いているねこの毛並みが良くて、なんとも可愛いです、猫が。
- 28ベルト・モリゾ「窓辺にいる画家の姉」
- ベルト・モリゾの姉がモデルです。白のドレスが柔らかくて。ベルト・モリゾらしい柔らかさのある作品です。
- 27コロー「画家のアトリエ」
- コローの絵の前に座っている女性は片手に楽器を持っていて……ということは、女性は芸術の女神何でしょうか。
こんなかんじで3階のフロアは私好みの作品が続いて盛り上がってしまいました。
一方2階の方は静物画やピエール・ボナールとかでしたので、私のストライクゾーンから少し外れていて……。
代わりと言ってはなんですが、同じく2階に展示されていた三菱コレクションから今回の展覧会に合いそうな作品が展示されていて、こちらに好みの作品がいくつかありました。
- ドニ「純潔な春」
- なんかお顔が仏画のような印象ですが、ドニらしい平面的装飾的な画面が尚更そう思わせるのかもしれません。
- ルノワール「長い髪をした若い娘」
- 以前、三菱一号館美術館のコレクション展をやった際にも見たこの娘。麦わら帽子も似合って可愛いのです。
全般的に、ルノワールやベルト・モリゾといった、柔らかい感じの印象派の作品を見られて、なんとも良い気持ちになれる展覧会でした。印象派の持つ光の感じが好みなんですよね、私。