8月2日に東京国立博物館の常設展で見たものを紹介します。
この日の目的は特別展のエジプトだったのですが、どうも今ひとつ気分が乗ってきませんでしたので……。特別展についてはもう一回見直してから、感想は書きたいなと。
それでは、まずは企画展示室の、キリスト教関連のものから。
東博には旧長崎奉行所が持っていた(というか、差し押さえた)キリスト教関連の文物がありますので、そこからの展示です。
東博でマリアさまと言えばこれでしょうの、親指のマリア。
新井白石と問答をしたシドッチが持っていたものという伝承付きの品物ですが、それよりも、近くの西美にある
カルロ・ドルチの作品によく似ているところが見所かと。今ならこの2作品、同じ日に見ることが出来ますよ。
陶器のマリア観音さま
使い込まれたすすの跡が印象的です。
続けて本館の方に行きまして。
中世の仏画のコーナーにあったこちら。
作者が武田逍遙軒という。武田逍遙軒は武田信玄の同母弟で、信玄の死後に影武者をやってたとも言われる人物です。
こんなところで作品にお目にかかるとは。しかもちょっと面長ですがちゃんと仏画になってますから、きっと有能な方だったんでしょうな。
「時代不同歌合絵」という、歌人を描いた白描画。なぜか女性の描かれたコマだけ撮影(汗)
そして第7室。近世の屏風のコーナー。こちらが結構凄かったです。
まずは、作者不詳の洛中洛外図。
祇園祭も真っ最中だし二条城には行幸も。
典型的な江戸時代初期の描き方です。
そして、これまた作者不詳の「厳島遊楽図屏風」。
厳島神社の舞台のところまで、船が入れたんですね。
浮世絵のコーナーでは、歌川国芳の「猫のすゞみ」
猫はかわいいから、撮影の順番待ちが出来てました(笑)。
こちらも夏っぽく歌川広重の「名所江戸百景・堀切の花菖蒲」
本館の2階は、後半になるほど夏らしい涼しげな展示が多かった感じでした。
この日はこのあとに東洋館の方も見たのですが、その話はまたいずれ。