谷山浩子さんの秋の恒例行事、新宿スペースゼロでの猫森集会に行ってきました。
今日は7日ある公演の3日目、Bプログラムの1日目になります。Bプログラムはちょっと変則的で、1日目と2日目でゲストが違っていて、だったらBプログラムとCプログラムではないのかと思うのですが、その辺り深く考えてはいけません(汗)。
で、今日のゲストは声優の豊崎愛生さん。豊崎さんと言えばアイドル声優として知名度抜群の方で、ソロライブをやれば(新宿スペースゼロの10倍以上のキャパがある)パシフィコ横浜国立大ホールが埋まる方です。なので当然のようにチケットは瞬間蒸発でして……。私は谷山浩子FCの権利を最大限行使しましたけど、チケットの蒸発速度は2007年の斉藤由貴ちゃんのときすらも超えた気がします……。
と、そんな満席の会場でしたが、若干、豊崎愛生さんのコンサートで販売されていたツアーTシャツと思わしきものを着ている方もいましたが、多くはそれなりに年を重ねた感じの要するに浩子さんファンっぽい方で……。長年オタクをやってると、若い者には負けないのですよ(って、なんなんだ)。
とりあえずセットリストはこんな感じ。
手抜きですが、終演の時に会場に貼ってあった公式情報ですので。
最初の5曲は谷山浩子さんとAQさんとで。浩子さん曰く、「初めての方もいることを念頭に置いて、テーマは『プロモーション』」ということですが、そのプロモーションって、この辺りの実績をベースにしたんでしょうか……
2曲目の「まっくら森の歌」のあとのトークではオタクについて。「オタク」という言葉が出来る前の頃、浩子さんのコンサートに来る人の共通点として、
- 眼鏡をかけている
- 紙袋を持っている
- 休憩時間に本を読んでいる
というもので、こういうのが進化して「オタク」になったのだと。なので、南野陽子が富士通のパソコンのCM*1をやっているときに「テニスラケットを持った君がパソコンを触ってる姿も素敵だよ」みたいなのを言ってるのを見て、それは違う!と思ったそうで。そりゃ、違うと思いますわねぇ……(と、テニスなんて大学の体育で半年やった以外はラケットに触りもしていない、パソコンおっさんも思うのですよ)。
そして「今の(声優)オタクって踊ったりするじゃん、体力あるじゃん」と。まぁ確かに、踊ったりしますが、それについて行けない体力の無いオタクもいまして……(単に年を取って体力が無いだけの月猫さんである)
そして6曲目で豊崎さん登場。まずは最新の浩子さん提供曲「FANTASY」から。この曲はかなりアップテンポでノリの良い曲ですので客席から自然と手拍子が。私、もう20年以上谷山浩子さんのコンサートに通ってますけど、演者からのあおり無しで客席から自然に手拍子が上がったことは今までなかった気がするのですが。
「FANTASY」のあとのトークでは自己紹介。浩子さんの「年齢とか聞いて大丈夫?」というのに対して「28歳です、ばりばりアラサーです」と元気に答える愛生さん。このとき一瞬浩子さんが凍ったような……最近、「アラ還」(around還暦)なる言葉をはやらせてる浩子さんです。
8曲目の「恋するニワトリ」と9曲目の「うさぎ」は豊崎愛生さんがギターを弾きながら歌うというもの。ギターは「5年に1度飛び出すか飛び出さないか」なので、かなり貴重な経験が出来たようです。
そういえば今回の猫森集会では、Aプログラムの太田裕美さんもギターを弾きました。それからBプログラム2日目の岩男潤子さんはギターが弾ける人でしたし、Cプログラムの小室等さんはギター片手にフォークをやっている人です。ということは、残るDプログラムの山口ともさんがギターを弾けば……(絶対あり得ないからやめなさい)。
ところで9曲目のあとのトークでは
谷山「趣味は……?」
豊崎「趣味……年によって違うけど、2015年はキャンプ。10人くらいのキャンプ好きの友達と」
谷山「意外とリア充?コミュ障10人でキャンプ行かないでしょ?」
豊崎「浩子さんも行きましょうよ、キャンプ」
谷山「今のうちに言っといていい?絶対いや」
という……。まぁその、ラジオで「スポーツジムに3〜4回行ったことがある」と言っただけでファンにどよめきが走る浩子さんですので……。
10曲目と11曲目は、あまんきみこさんの「車の色は空の色」を豊崎愛生さんが朗読したあとに、浩子さんが歌うというもの。当たり前なんだけど、松井さん、熊紳士といった男の声も含めて、凄くクリアに声を使い分けていたなぁと。というか、「車の色は空の色」読まなきゃ……(本棚に積んではあるのだが)
ちなみにこのパートは、元々小さいときに「車の色は空の色」の、特にくま紳士のお話を読み聞かせしてもらっていたのが発端で、豊崎さんの方から「くま紳士」をやりたいと申し出があったそうです。
そうそう、今回の選曲は6曲目以降は全部、「豊崎愛生さんが歌いたい谷山浩子曲」の中からチョイスされたものです。
12曲目の「土曜日のタマネギ」は元々は斉藤由貴ちゃんへの提供曲。由貴ちゃんほど極端ではないけど、豊崎さんもかなり情感たっぷりに歌います。
そして13曲目の「海の時間」これが良かった。感情の入った歌い方と言えば良いのでしょうか。具体的には、私があーだこーだ言うより、浩子さんの言葉を引用した方が伝わると思いますので……
浩子「2番でドラムが入って音が厚くなるところで、強く歌ってくれたじゃない。そうやって(私も)歌いたいの。でも出来ない」
そして14曲目と15曲目は……「萌えの方を強調したセリフのある曲を」ということで、歌の部分を谷山さん、セリフの部分を豊崎さんという構成で歌います。
いやその、「萌え」で「ニャコとニャンピ」は想像の範囲内ですが、まさか「偉大なる作曲家」のエンディングの、死んだ作曲家を読み上げるところを萌え声(しかも、どじっ娘成分入り)でやるというのは想像を遙かに超えてました。
また、「ニャコとニャンピ」の方もセリフがしりとりじゃなくて
「ねぇねぇニャコ、しりとりしようよ」
「駄目だよ、今日は猫森集会に行くの」
「猫森集会って何?」
「なんかふわふわしたものが飛んでるらしいよ」
「ふわふわしたものって?、綿毛?綿菓子?しっぽ?」
「違うよ〜、綿菓子もしっぽもふわふわ飛ばないもん」
「じゃ、じゃ、じゃ……にゃ、ニャンピー」
みたいな感じに。しかも浩子さんによると「セリフのところ、リハの時も今日も全然違うこと言うので、何処で終わるか判らない」ということで、その場の即興で豊崎愛生さんが考えてたみたいです。すげぇ……。
そのあと、アンコール前の最後の曲は、やはりこれでしょう、の「鯖」もとい「何かが空を飛んでくる」。やはり歌い方が可愛いですなぁ。「right now!」「うわっほー!」のところで、ちょっとぴょんと跳んで歌ってるのとかねぇ。いや可愛いです。
ちなみに「銀河の青いSAVA」のところ、元々豊崎さんに浩子さんが送った歌詞には「銀河の青い魚」で、コメントに「元々は魚じゃなくて鯖でした」と書いたところ、豊崎さんが「鯖がいい!」と言ってSAVAになったのだとか。
えっと、そこで「鯖がいい」って言うのって、どう考えても重度の浩子さんファンじゃないですか(汗)。
という感じで。全編通してみると、豊崎愛生さんの谷山浩子さんファンっぷりはガチでしたね。なんかこれは、末恐ろしいというか、今後が楽しみな気がしてきました。スケジュール次第でしょうけど、この好きさ加減だと、またジョイントでライブすることもあるんじゃないかしら?期待して待ちましょう。