3月28日。今日は月曜日ですが、少し有給休暇を消化しておこうと休みにしたのでした。
で、月曜日だというのにどういう訳だか、あちらこちらの美術館が空いていまして……。
ということで、毎度おなじみ東京国立博物館です。
この時期は春の庭園開放をやってますので、ちょっと覗いてみましょう。
まずは、これはゲンペイモモというもの。
一つの木から、赤いのと白いのと両方が咲いてるんですね。
それから桜も。
ついつい、桜の花はテンションが上がっていけません……。
ところで桜の花といえば、、博物館では花見は庭だけでなく館内でも出来てしまいます。
たとえば……。
貴族の花見とか(住吉具慶「観桜図屏風」)
宮中の花見とか(狩野晴川院「源氏物語図屏風(絵合・胡蝶)」)
江戸庶民の花見とか(歌川広重「江戸名所三ツ之眺 上野花盛」)
いや、別に人の花見を眺める趣味はないのですが……。
常設展に続いて、特別展も見ておきます。今回の特別展は黒田清輝展。
なんで東博で黒田清輝なんだとも思いますが、東京文化財研究所のはじまりは黒田清輝の作った帝国美術院付属の研究所なので、東博にも関係があるわけです。
正直、黒田清輝は印象派風の絵は光が弱いと感じるし、裸体画が多いのも得意ではなかったりするので得意ではないのです。
ただ今回の展覧会を見て判ったのは、黒田清輝が学んだのは印象派ではなく外交派アカデミズムで印象派そのものではないこと、それから、裸体画なども描きたくて描いたのではなく、日本が西洋の絵画に追いつくためには必要という信念で描いているということで。正直、この明治初期の人々の、国のためを思って動こうとする心境は、今となってはよく判らない、というか自分には無理、と感じてしまいますね。
という感じの、東博でのお花見だったのでした。
おまけ:
これは東博の外ですが、上野公園ではシャガも咲いてたのですよ。
すっかり春ですなぁ。