5月28日、土曜日。今日も普段の週末と同様に、東京都内の美術館めぐりです。
今日巡ったのは、目黒区美術館、静嘉堂文庫、世田谷美術館、Bunkamuraの4ヶ所。世田谷以外は、6月5日で終わる展覧会だからというのが行った理由、世田谷は静嘉堂から歩いていくとちょうど良いからという理由で……。訪問理由が受動的、ですね。
と言うことで、まず1か所目は目黒駅から急な坂を下って10分の目黒区美術館で高島野十郎展。
高島野十郎は以前、石橋美術館で展覧会を見たことがあったのですが、その際に蝋燭ばっかり何十枚も見たこともあって若干トラウマ気味でした。
(って割には、当時の感想を見ると「風景画の中に好みのものも」って書いてあるな?)
ですが今回は、蝋燭以外の作品もあって一安心。で、風景画の光の当たってるところと陰のところの描きわけは好みかもと思いました。夕日の時間の光が上手いですね。
ただ照明の関係なのか、全体的に発色が赤方偏移しているような感想も持ちました。なんで照明が電球色ばかりだったんだろ?
目黒区美術館からは、目黒駅へ急坂を登りたくないからと言う理由で祐天寺駅に向かったのですが……、
こっちも急な坂でした……(莫迦)。
要するに、目黒川の谷は深いので目黒川をなめてはいけない、ということですな……。
そんな祐天寺駅は、通過線を増やすための改良工事中。良く見ると、上りと下りの線路の間隔が少し空いてたり、端の方でホームを延長する工事をしていたり。
横浜方面のホームを少し削って、その分線路を動かすところまで終わったようで、これから上り線のホームを本格的に改良して通過線のスペースを作るようです。
※工事内容についての詳細は「未来へのレポート」さんのところで
東急東横線祐天寺駅通過線新設工事(2014年4月5日取材) - Reports for the future ~未来へのレポート~
祐天寺からは東急東横線と大井町線を乗り継いで二子玉川へ。そして前回バス待ちの時間が長かったトラウマで、静嘉堂文庫美術館まで歩いて行きます。
途中、街中に咲く紫陽花を見つけたり。
ついこの前まで桜を追いかけていたはずなんですけど、季節の進みも早いですな。
ということで、今日の二カ所目の静嘉堂文庫美術館。駅から歩いてくるには、ちと遠いです。
こちら静嘉堂文庫では、所蔵の仏像や仏画を、修復の終わったものを中心に展示してました。修復の過程なども説明されていて、そこまで元に戻せるんだ!という驚きもあったり。巻物の皺って、あんなにきれいに取れるもんなんですね。
また、中国の仏画と日本の仏画が並んでましたが、日本の仏様はカワイイやね。
静嘉堂文庫からは、二子玉川の駅に戻るよりも世田谷美術館に行く方が近そうなので歩いてみます。それにしても、よく歩く日です……。
途中で見つけた、アメダスの世田谷地域気象観測所。
雨量の観測だけですので小規模ですが、中空に浮いてる白い円柱形のものが転倒ます型雨量計なのでしょう。
ということで、世田谷美術館に到着。
こちらでの展示は、竹中工務店の建築について。
最初の部屋は竹中大工道具館東京支店という雰囲気で大工道具なども並んでましたが、それに続くメインの部屋では竹中が設計した近代建築がこれでもかと。見覚えのある建物がいろいろ出てきて、見たときのことを思い出したり。ただ、もうちょっと設計図が見たかったかな?とも思うのですが。
最後に渋谷駅に出て、Bunkamuraへ。国貞国芳展を見ます。
ボストン美術館の所蔵品と言うことで発色は非常に良いのですが、厨二病な章ごとの説明と、(ボストンの指示なのか)3枚続きの作品で隙間を開けて展示しているのとで、大いに気がそがれました。さらには物販のガチャガチャの音が展示室内に漏れてくる環境。せっかく保存状態の良い作品なんですが、見る気にならずでした……。少なくとも、音漏れ対策はちゃんとしてほしかったですわ。
と言う感じで4か所巡ったわけですが……。なんか展覧会の感想よりも、よく歩いたってほうが印象が強いような気が。何しろ24,000歩、ですからねぇ。