10月27日に見た展覧会について、まとめて感想を書いておきます。
鳥瞰図—空から見る大正 昭和の旅—@石神井公園 ふるさと文化館
西武池袋線の石神井公園駅から徒歩15分ほど、石神井池のほとりに「石神井公園ふるさと文化館」はあります。こんな名前ですけど実態は練馬区立歴史博物館。常設展示にも力が入ってます。
www.neribun.or.jp
ここで展示されていたのは鳥瞰図、というか、戦前の吉田初三郎的絵地図の世界です。
これ、とりあえず吉田初三郎好きな方は行っておいて損はないかと。全部で90点ほどの展示作品のうち、吉田初三郎やその周辺の描いた絵地図が80枚くらい有りまして。単眼鏡を忘れたのが失敗でしたわ。
練馬区の施設だからと言って練馬区に限ることなく全国の地図が出ていたので*1、ブラタモリでの説明を思い出しながら見るのが楽しいかと。
日本画の挑戦者たち—大観・春草・古径・御舟—@山種美術館
山種美術館の展覧会については、先日駄文に書きましたので、省略します。
lunacat.yugiri.org
キリシタン—日本とキリスト教の469年—@國學院大學博物館
國學院大學博物館、山種美術館から徒歩5分だというのに、今回初めて来ましたわ……。
今回のここでの展示はキリシタンについて。キリスト教が入ってきたところから鎖国禁教、明治の再発見まで、網羅的、でしたね。東博でのキリシタン美術特別展示に居なくて不思議に思っていた親指のマリアは、こちらに来てました。
明治日本が見た世界@聖徳記念絵画館
明治神宮外苑の聖徳記念絵画館、外観はよく見かけますが、入ったのは初めてです。
今回の展示は、タイトルはついているし立派なパンフレットも合ったので勘違いしてましたが、特別展示というわけではなくて空いてるスペースに置いてある資料が普段と少し違うだけ、だったようです。とはいえ、その資料の中に児島虎次郎に触れていたのは大原美術館ファンとして少し嬉しい。
にしても、展示されている絵は素晴らしいですね。昭和初期という時期に、画家の上位にいた人々の作品を一度に見られるという意味で、良いタイムカプセルだと思いました。
没後160年記念 歌川広重@浮世絵 太田記念美術館
太田記念美術館は歌川広重の展覧会。広重は、混みますね。広重と言えば東海道五十三次等の風景画ですが、それ以外のジャンルも充実していて。広重の戯画なんてめったに見ないので、そっちの方が面白かったです。あと、国貞、国芳との合作なんかもあって、これもめったに見ない作品です。
1968年 激動の時代の芸術@千葉市美術館
土曜日は夜間開館だからと、19時前になって千葉市美術館に到着しました。
ここでの展覧会は1968年の美術シーンを振り返るもの。なのですが、この頃の暴力的なサイケデリックって、余り得意じゃないのよね。にしてもいつも思うのは、ここから現代へは繋がりが何となく判るのだけど(そもそも体験してるし)、50年代との繋がりが逆に判らないなと……
結局、6箇所の美術館を回って23000歩ほど歩いたのですが、体力が持ちませんね。
体力を考えると、1日3件くらいに抑えたいところではあるのですが……。
*1:解説では、豊島園や石神井公園という練馬区の施設に大目に触れてましたが