日ごろから書は判らないと連呼している私のこと、当初はパスするつもりで考えていたのですが、台湾故宮でもめったに展示されることのない作品が展示されていて、それに1~2時間待ちの列がになってるというのを聞いて、そんな珍しいものなら見に行こうかと……。要するに単なるミーハーです。
展示は、日本にある中国の書の拓本を用いて、中国の書の歴史を古代から最近まで見ていこうというものでした。そのクライマックスに顔真卿が来るという感じ。
何しろ、一番最初は篆書・行書・叢書・楷書から始まって、王義之など書のスーパースターの紹介があって、それから唐時代の書が出てきて、更には日本の書や宋~清の書まで見ていくのです。これを書に興味のない人にも判りやすく説明するのだからm、大したものです。
まるで、「ねぇみんな署は難しいって言うんでしょ?わかりやすく教えるからついてきて!」とでも言っているかのようなサービス精神が感じられて、頑張りましたねぇ、東博さん。
しかしこうやって時代を追ってみていくと、名の売れた書は読みやすさがありますね。楷書だけでなく、草書でもなんとなく読めそうな気がします(多分、気だけですが)。そういうのも、書が残るためには必要なのかも。
展示の中では、紀泰山銘が撮影可能でした。とにかく大きい。というか、東博さんの所蔵品とのことですが、過去に見た記憶がなくて……。
そして今回のメイン、台北故宮でもめったに展示されないという「祭姪文稿」です。twitterの公式ツイートを見ると90分待ち、なんてこともあるようです。
【2月11日12:05現在】
— 顔真卿先生@特別展「顔真卿 王羲之を超えた名筆」公式 (@ganshinkei2019) February 11, 2019
チケット購入待ちはありません。
入場までは約20分ほどの待ち時間があります。
会場内展示「祭姪文稿」はご観覧まで90分ほどの待ち時間があります。
入场等候时间20分钟
购票处等候时间0分钟
参观祭姪文稿等候时间90分钟
私は9日の土曜に行ったのですが、夜間開館を利用して20時過ぎに並んだら15分ほどで見ることが出来ました。清明上河図よりも空いてますね(比較対象に問題がないか?)。
内乱で親族を殺されたことに対する感情の現れた文字に目が行きます。この作品は、読みやすさよりも、文字に現れた感情を見るものですね。
あと、これは余談ですが……今回も乾隆帝のハンコはちゃんと押されてまして……。
乾隆帝は何でも持ってますなぁ……。さすが中国皇帝というべきでしょうか……。
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