月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

日帰りで名古屋と奈良の展覧会を梯子するだけの旅

8月20日、日曜日。

今年のお盆休みは台風と高温とで関東地方から出なかった月猫さんですが、そのせいで名古屋や関西での展覧会が会期末間近となってきました。
特に8月27日までの愛知県美術館と、9月3日までの奈良国立博物館の展覧会はそろそろ行かないと危ない。ということで今日は頑張って名古屋と奈良の博物館3ヶ所に行ってきます。

正直、高温レベルはお盆のころと変わらないので、11日とかに行けばよかったんじゃないですかね、とは思いましたが……。


ところで名古屋と奈良に行くにあたって、当初は新横浜から京都まで乗車券と新横浜〜名古屋と名古屋〜京都のe特急券(EX予約)を買おうと思ったのですが、電卓を叩いてみると新横浜〜名古屋と名古屋〜京都を別々にEX-ICで買っても130円高くなるだけでして。
それならEX-ICの方がきっぷを受け取らないだけ楽、ということでJR東海さんに130円多めに払うことになりました。


などと言っているうちに名古屋到着。すぐに地下鉄東山線に乗り換えて栄にある愛知県美術館に直行です。

金の鯱が出迎えるこの展覧会は「幻の愛知県博物館」展というタイトル。今は愛知県立の総合博物館は存在しないものの、昔は愛知県博物館というものがあったというところから、愛知県での博物館の歴史をたどる展覧会になっていました。

展示は3部に分かれていて、まずは要らないものとして諸国を流浪した金の鯱鉾の話。鯱が外された名古屋城はインパクトあります。

第2部は、昔あった愛知県博物館の紹介。
博物館の役割は美術品の保護、自然の保護、殖産興業などなどありますが、そこを迷いながら殖産興業を中心になっていったようで。
そんな時代の収集物なので、織物の見本だったり採集した植物だったりも収蔵品になります。

第3部は、今愛知県博物館があったらこんなものを展示出来るぞという展示。
昔あった愛知県博物館が殖産興業をメインにしていたこともあり、3部の展示も愛知県内の近代産業を中心にした展示になってました。

こちらは焼き物に使う土のサンプル。こうやって大事にとってあります。

養蚕に関する展示も。蚕紙は久しぶりに見ました。


「幻の愛知県博物館」展。見た感想としては、去年東博でやった国宝展の第2部を思い出しました。
そういえばあれも鯱鉾から始まって天産部など当時の展示を紹介して、最後に未来を見据える展示でしたから、構成も似ているのですね。


特別展に続けて愛知県美術館自慢のコレクション展も。
こちらのほうも役者が揃ってました。


愛知県美術館を後にして、栄のバスターミナルから基幹2系統のバスに乗って、次は徳川美術館へ。

正直、徳川園新出来のバス停から徳川美術館までの徒歩3分が既に暑さ的に危険でした……。

こちらでの展覧会は徳川家康展。大河ドラマ合わせな気もしますが、タイトルからしてド直球です。

展示のほうですが、前半で家康の生涯を人生の分岐となる選択とともに振り返り、後半は家康の人となりを残されたものから見ていく内容でした。
物量ともに、家康の遺愛の品を持っている尾張徳川家ならではの展示で、これ以上の展示は難しいでしょう。
個人的には碁笥が展示されているのが目新しかったです。


徳川美術館を見た後は、最寄りの大曽根駅まで歩いて。
徒歩10分とはいえ半分は徳川園の緑の中だから何とかなるのでは?と思って歩いたのですが、徳川園を出た後は日影が少なくて撃沈しました……。

ま、大曽根から初めて315系に乗れたので、終わり良ければ全て良しということで……(そうか?)


名古屋駅から新幹線と近鉄特急を乗り継いで近鉄奈良駅へ移動し、近鉄奈良駅から目の前にやってきたバスに飛び乗って向かったのは奈良国立博物館。

奈良国立博物館といえば夕方になると新館前の芝生に群れる鹿ですが(ゑ?)、暑すぎるせいか芝生には鹿が一頭も居なくて……
代わりに水の中と日陰に鹿さんはおりました……。


鹿さんはともかくとして、展覧会を見ましょう。
奈良国立博物館でやっているのは南山城展という展覧会です。

この展覧会は南山城の地域にある寺院の縁起や仏像を集めたものでした。
南山城の地域は浄瑠璃寺や海住山寺、笠置寺と行きたい寺が沢山あるのですが、展示を見てると尚更行きたくなりますね。
仏像は平安期の一木造のものに良いのが多かったです。これは実際に現地で見たいわ。
仏像以外にもこの辺りを拠点に活躍した僧侶(貞慶や行基、一休まで)の展示が充実してたり、江戸時代の河川交通の要衝としての木津が紹介されたりと充実の展示でした。

この展覧会は来月に東京国立博物館でも行う予定(ただし特別5室のみの展示で内容は絞られる)ですが、仏像だけなら東博でも見られるけど、詳しい背景も知りたければ奈良で見るべきですね。


と、これで名古屋と奈良の駆け足展覧会巡りは終了です。
夕暮れのちょうどよい時間、空の色もちょうどよいですね。


展覧会巡りも終わったのでさて帰ろうとすると、近鉄奈良の駅前にこーゆーところが……

駅前にこーゆーところを置くのは、近鉄の罠だ……(いや実際に近鉄の経営ですし)

なおビールは普通な感じでしたが、それより1人用になるお料理の種類が余りないので、長居せずにテイスティングの4杯で終了しました……。
この店は2名以上で来るべきですね。


というわけで、今度こそ近鉄と新幹線を乗り継ぐという来た道をそのまま折り返すルートで家に帰ったのでした。


おまけ:廃止される前に回数券を使い切りました