月猫ツーリスト

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

再訪,皇室の名宝展(1)

昨日は時間切れで全てをちゃんと見ることの出来なかった東京国立博物館の「皇室の名宝」展.どうしても心残りになってしまっています.このままではすっきりしないので,気づいたら再訪していましたよ.たぶんこれも若冲の魔力だと思いますが……(^^;;).
ということで昨日は微妙で書けなかった作品の感想もこれで書けるということで.


まず会場に入ると最初の部屋は屏風の間.安土桃山期の屏風が置いてあります.その中でも1番バッターは海北友松の「浜松図屏風」.元々は八条宮の邸宅の障壁画を屏風に仕立て直したものだそうですが,飛んでいる小さな渡り鳥でしょうか,の姿がなんかかわいいです.中には正面から飛んでいる姿を書いたものもあって,それが一番かわいいです.よく見ると,一羽ずつ,翼の形が違っているんですね,芸が細かいです.

源氏物語図屏風」は狩野永徳の筆と伝えられている作品.ちょうど若紫が「雀の子を犬君が逃がしつる」と行っているシーン.よく見ると雀がちゃんと飛んでいます.それにしても,その様子を芝垣の裏から見る源氏の君は,いかにもスケベ顔なのが面白いです.

そしてこのコーナーのメインが狩野永徳,狩野常信の「唐獅子図屏風」.とりあえずでかいです,でかすぎます.元々は障壁画だったのではないかという説もあるそうですが,この大きさを見るとそれも納得です.それにしても,常信の方の獅子はかわいいなぁ,永徳の獅子の子供が戯れているように見えます.


さて,屏風の間が終わって角を曲がると……そこは動植綵絵30幅のコーナー.あの若冲の迫力のある絵に囲まれていると,空気そのものが変化するように思えます.もう空間そのものが素敵で,人が多くても他人なんて無視できます(笑).ところで動植綵絵が30幅ある光景は相国寺で2007年にも見ることが出来ましたが,有り難いことにそのときよりも今回は人が少ない.いや,今回の展覧会が人気がないのではなくて,東京国立博物館が大きすぎるので人口密度が低く感じるのです.そんなわけで,頑張ればガラスの目の前で見ることも出来ますです.

今回の展示は推定される作成年代の順に掲載しているということで,確かに言われてみると最初の頃はあっさりしているのが,後半では派手なものも多くなるように見えます.よくよく見ると,落款の上に書いてある文字も,最初の頃のには作成年度が書いてあったりしますが,真ん中あたりは「心遠館若冲造」後の方になると「斗米庵若冲製」と表記が揺れているのが判ります.

それでは,1枚ずつ見ていきましょう.
「雪中鴛鴦図」はオシドリが雪の中にいる図で私が一番好きな作品.ですが,オシドリが片足立ちなのには今回初めて気づきました.
「梅花皓月図」は,梅の花よりも木に付いている青いものが気になります.苔なんでしょうか?,それにしても細かく書かれています.脇役にも手を抜かない若冲らしいです.
「老松鸚鵡図」.松にオウムが止まるんだろうか?.なんてことが気になってしまったりしますが,オウムの羽を見ていても,色々な色の白色があるもんです.
「梅花小禽図」.絵の中の5羽の鳥,桃色の桃の中で遊んでいる感じが,ホンワカとした雰囲気を漂わせているようです.
「老松孔雀図」を見ていると思い出すのが,クジャクを半ば放し飼いにしている多摩動物公園野毛山動物園で,どちらもクジャクは鳩のようにコンクリートの上に落ちているものを拾い食いしていたなぁと…….全く絵には関係ないですが.
「老松白鳳図」.色っぽさという意味では反対側の壁に展示されている「旭日鳳凰図」に譲りますが,羽に付いているハート型がチャーミングですよね.ちなみに「旭日鳳凰図」は目が良い,というか人を誘惑していて色っぽいったらありゃしない.
「貝甲図」は貝づくしですが,たぶん全ての貝が違う種類なんじゃないでしょうか?


と,こんな調子で昨日も今日も若冲部屋から動けなくなってしまって,全く先に進めません.この感想も長くなりましたので,続きはまた今度にしたいと思います…….
ですが,ここまでで全体の1/3でしかないんですよね…….