今日もやはり東京から出られない状況ということもあって、東京23区の北の方にある美術館を幾つか訪問することにしました。
最初に訪れたのは、王子駅近くの飛鳥山公園にある渋沢記念館。澁澤龍彦ではなく渋沢栄一の記念館です。ここではアルベール・カーンと渋沢栄一の関係についての展覧会をやっていました。
アルベール・カーンは約100年前のフランスの実業家で、世界中をカラー写真で撮影する資金を出した方。要するに、今回の展覧会では100年前のカラーの風景写真が見ることが出来る、ということです。
いってみると小さな会場でしたので、カーンの写真は余り枚数がなかったのですが、それでもその写真は100年前のもの。残っていることがありがたいです。背の低かった摩天楼、周りに何もないピラミッドなど、今と同じようで少し違う景色が見られました。もう少し沢山みたい感じだったので、1000円の図録を買ってみました。図録の方が載っている写真が多いのはこれ如何に(^^;;)。
渋沢記念館の後は、飛鳥山にある3つの美術館のうち、紙の博物館へ。ぐるっとパスで無料入場できるので入りましたが、予想通り期待できるところではありませんでした。
飛鳥山を後にして、次に向かうのは板橋区立美術館。最寄り駅は都営三田線の西高島平。飛鳥山から都営三田線に行くのは一寸面倒で、都電荒川線で新庚申塚まで行き、そこから都営三田線の西巣鴨駅を目指すことになります。で、そのルートをたどったのですが……新庚申塚から西巣鴨まで結構距離が有りまして、飛鳥山から西巣鴨まで歩いても余り時間は変わらなかったようです……。
都営三田線に長い時間揺られて、板橋区立美術館に到着しました。お目当ては収蔵品展のこれ。
江戸絵画の特集です。収蔵品展なので無料の大盤振る舞い。でも無料だからって手を抜かないのが板橋区立美術館。探幽やら英一蝶やらも出してくるし、なにしろ表題に手抜きがありません。ということで、気に入った作品を、解説板とともに写真を貼ってみます。
気合い入れすぎでしょ、このタイトルは(^^;;)。その他にも、畳敷きの展示室があったりと、本当に良いから金払わせろといいたくなる品質です。
さて、板橋区立美術館を出た時点でお昼を過ぎていたので、都営三田線で神保町に出て、そこでお昼ご飯。残念ながら西高島平駅周辺にはご飯を食べるところがないのです。
お昼の後は、毎度おなじみ新宿御苑が無料開放だったので入りまして、今年最後の桜を堪能しました。その話は、また別の機会に書きたいと思います。
何か気づくと、無料入場の多い日だった、けちな祝日だったようです。