月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

平日ですが美術館巡り

今日はNHKにおねだりして招待券を貰った(いや、抽選で当たっただけですが)「世界最古の恐竜展」の内覧会の日、内覧会自体は18時からですが、勤務時間の途中に職場を抜け出すのは正当な権利であっても後ろめたいもの。なので、午後を全部休みにして平日の美術館を楽しもうと、そういうことにしました。


最初に向かったのは毎度の東京国立博物館。まずは平常展に行ってみると、お客さんは外国人と思われる方ばかり。外国人の方々はカメラでどんどん写真を撮ろうとされるので、私も遠慮無く写真を撮ることが出来ます。どうも日本人は博物館や美術館では写真を撮ってはいけないとすり込まれてしまっているので、写真撮影が可能な展示であっても白い目で見られてしまうことがあるのが……。

その平常展、今日は仏像が見所たっぷりだったり、野々村仁清の壺があったりと、見所が多かったです。それでも一番の見所は……

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酒井抱一さんの夏秋草図屏風。尾形光琳風神雷神図屏風の裏に描かれたという屏風です。ちゃんと裏の風神と雷神に対応させて、右が雷神に対応する夏の雷、左が風神に対応する秋の野分、という説明は何処で聞いたんだったんだろう……。


その後、特別展の「誕生!中国文明」へ。私は中国の青銅器文化がどうにも苦手なので展示物については評価不能なのですが、照明とか展示の仕方は東博クオリティで素晴らしいと感じました。まさか特別4室をあんな風に区切って使うとはねぇ。


さて、東博を出たときには15時を過ぎてましたので、次に国立新美術館オルセー美術館展に向かいます。16時過ぎに入れば少しは空いているだろうという魂胆です。予想通り、入る客より出てくる客の方が多かったのですが、それでも中は混んでました……。
オルセー美術館展は2度目の訪問なので、見たい作品だけをじっくりと見ていきます。というか、モーリス・ドニを中心に見ていたような……。ところで、ルソーの蛇遣いの女を見ていると伊藤若冲の枡目書きを思い出すのですが、何なんだ、私の脳は??。


オルセー美術館展を90分ほどかけて見た後は、今度は六本木ヒルズです。
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ということで、今日のメインの「世界最古の恐竜展」。こないだまでボストン美術館印象派やらレンブラントやらを展示していたところに恐竜の化石が置いてある不思議。それにしてもNHKが主催だけあって映像が多いのと、森アーツセンターギャラリーの構造上の問題、要するに通路が狭いことで、きっと恐ろしく混雑するんだろうなぁ。

それはともかくとして、恐竜に東京タワーはよく似合います……。
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うーん何か、今日は東博の平常展が一番面白かった気がします。費用と効果が一致しませんねぇ。