月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

ウフィツィ美術館自画像コレクション展@損保ジャパン東郷青児美術館

新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている、「ウフィツィ美術館自画像コレクション」展に行ってきました。この展覧会、フィレンツェウフィツィ美術館が所蔵する自画像画だけを展示するもの。何となくウフィツィはルネサンス期の古いものだらけというイメージがありますが、自画像は今でも収集していて、現代の作家さんの自画像も展示されていました。


などと真面目に書いておりますが、正直に言うとパンフレットを飾っていた「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン」が可愛かったから見に行ったという……邪な私です。

とりあえず、気になった作品をあげておきます

レンブラントの自画像
レンブラントらしく光と影の濃淡がある絵です。それにしてもレンブラントは一体どれだけ自画像を描いたのか……。本当にいろんなところでお目にかかっているような気が。
ティントレッタの自画像
美人ではありませんが、花散里を思い起こさせるような可愛さがあります。
エミール・クラウスの自画像
先日Bunkamuraで見た「フランダースの光」で大活躍だったこの方ですが、自画像でも風景画と同様、色彩は明るいし、顔の正面側が陰になるライティング。なるほど確かにクラウスさんの作品です。
レオナール・フジタの自画像
自画像よりも猫の動きの方が気になる……。

などと書いていますが、「マリー・アントワネットの肖像を描くヴィジェ=ル・ブラン」がやはりベスト。これを超える作品はありません。自分自身をこれだけ綺麗に描けるのだから、彼女の描くマリー・アントワネットが美しいのも当然だと、変な納得の仕方をしてしまいましたが、とにかく素敵でした。若干、国立西洋美術館にあるカペーの自画像と同じく、計算高い雰囲気を感じなくもありませんが、200年前の人のことをどうこう言う趣味もないので、素敵さだけを感じるのがよいように思います。実際、この絵の前が一番混んでいたような気がします。この絵というか女性に惹かれる人は多いようですね。