オリエント博物館でオリエントでない場所の展覧会とはこれ如何に?、などと阿房なことを言いたくもなりますが、今日は池袋の古代オリエント博物館でオルメカ文明展を見てきたのでした。
オルメカ文明というのはメキシコのあたりで紀元前1200年から紀元前後くらいの頃に栄えた文明だそうで、マヤ文明の先輩(といっても1000年ほど時期が違いますが)になる文明だということです。
何かこんなもんを作っていた文明らしいですが
展示されているものは紀元前1000年くらいのものということなので、土器とか土偶とかが多くて、ちょっと日本の縄文時代を彷彿とさせます。というか、縄文時代そのものという感じもして、古代の文明は根っこのところで繋がっているのではないかと思う部分もあります。
鳥の形の土器とか、人の顔の仮面とか、ちょっと可愛い造形のものが多いもの特徴でしょうか。
1点凄かったのがゴムのボール。紀元前1600年から紀元前1000年の頃のものだそうですが、その頃にゴムを実用にしていたんですね。ゴムというと近代文明のイメージですが、3000年以上前に使っていたんですね……。これが一番勉強になりました。
こんな感じで、ぐるっとパスで無料にならなかったら行かなかったと思う展覧会ですが、血なまぐさいところのない文明だったこともあり(南米の文明は血なまぐさいものが多いと勝手に思っているのですが)、思ったよりも楽しめた感じです。ぐるっとパスをお持ちの方は、是非是非、見に行ってみましょう。