昨日の日曜日、練馬区立美術館に行ってきました。
練馬区立美術館は西武池袋線の中村橋駅(練馬駅の一つ先)のすぐ近く。板橋区立美術館と比較すると、実にアクセスが良いです。まぁ、板橋区立美術館はアクセスの不便さを気にさせないような展示内容があるわけですが。
さて、板橋区立美術館では現在、「稲垣仲静・稔次郎兄弟展」と最近見つかった池大雅の水墨山水画の初公開が行われています。目的は後者ですが、展示面積が大きいのは前者です。必然的に前者の「稲垣仲静・稔次郎兄弟展」から見ていくことに。
稲垣仲静・稔次郎兄弟展
稲垣仲静は、先日の美の巨人で「猫」がクローズアップされていた方。25歳で無くなった方です。稲垣稔次郎は5歳違いの弟で、型絵染で人間国宝になった方だそうです。
まぁ、型絵染には興味余り無いので、稲垣仲静の作品を中心に見ていくことになります。
で、稲垣仲静ですが、どうしても「猫」が頭にあるのでそういった作品(繊細で幻想的な感じ)のものが多いのかと思ってみていくと、そうでもなく。どうも自分の絵を探して色々な画風に挑戦する試行錯誤の間に25歳で無くなってしまったという感じのようです。それでも特徴的なのは、鳥(小鳥)の絵が多いところで、多分鳥が好きだったんだろうなと思うのです。
それから初めて見た「猫」。テレビで見た以上に妖艶でした。あの猫は何か夢見るような所があるようです。
池大雅
かなり大きな絵でした。大きな紙に描かれた山並みは、中国的ではなく日本的だなと思ったりして。
なんか「国華」の次の号に解説が出てくるそうなので、詳細はそちらで確認した方が良いのかしら?
と、そんなに大きな美術館ではありませんでしたが、池袋から近いですし、展覧会の内容によっては頻繁に訪れても良いかとおもいます。