月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

本日の都内巡検

毎度お馴染み土日は美術館巡り。最近すっかり旅に出ておりません。
今日も、ここのところ暑いから何処かに避暑に行こうかと昨日までは思っていたはずですが、気付けば都内の美術館に4箇所ほど行っていたわけで……。
とりあえず、行った展覧会の感想を書いておきましょうか。

国立科学博物館「恐竜博2011」

国立科学博物館の恐竜博2011。会期が後ろの方になると混雑すると思い、初日の今日、行ってきました。予想通り、お子様向け風味の味付けでして。どうもテーマは恐竜同士の対決のようで、この時代には○○と△△が対決とか出てくるんですが、戦国時代に四六時中戦争してないのと一緒で、そんなに対決してないと思うのよね。
また、展示のほうも時代ごとの輪切りで、三畳紀はこの恐竜がいて、白亜紀はこの恐竜がいて……って感じ。今ひとつ新鮮みがありません。数年前の、恐竜が鳥になるまでを追った展覧会が素晴らしかっただけに、ちょいと残念です。

ちなみに恐竜博はフラッシュを使わなければ撮影OKでした。多分50枚ほどは撮ってきましたが、人をかき分けて撮影するのって難しいです(汗)。

恐竜博で一つ(まったく個人的に)残念だったのは、新館が出来る前の科博の象徴アロサウルス様が、最新の学説に基づいて尻尾が垂れ下がってない形に組み直されていたこと。こうやってまた一つ、幼い頃の記憶が無くなっていくのです……(おおげさ)

江戸東京博物館五百羅漢

江戸東京博物館五百羅漢展。明日で会期末なので再訪してきました。思った以上に混んでいてびっくり。前回訪れたときはそんなに混んでなかったのですが。
で、今回は再訪なので、前に話題になっていた、どこから弟子が関与しているのかを考えながら見ていきました。

絵を見ていて、何となく断絶を感じるのが、20、30、40、80幅辺り。で、1〜20幅は羅漢が大きく描かれているし、ここは一信が描いていて、21幅から弟子の関与があり、81幅以降は動きがほとんど無くなるので下絵を元に弟子だけで仕上げたのかなと。全くの素人考えですが勝手に想像してみます。こうやって勝手なことを考えるのが素人の楽しさというやつですね。

そういえば、色数も手前のほうの作品ののほうが多かったように思えます。そのあたりも、一信の関与度合いの違いを表しているのかも知れません。

東京都庭園美術館「森と芸術」

東京都庭園美術館の森と芸術展も、会期が明日までなので再訪してきました。16時過ぎに入ったら混雑してましたわ。特に2階の小部屋が3部屋連続するところは、次の部屋にはいるのに行列がある状態……。でも、17時過ぎには空いてましたわ。

で、前回と同様、アール・ヌーボーの部屋とメルヘンの部屋を行ったり来たり。ガレの作品や、絵本の挿絵が輝いていました。

サントリー美術館「鳳凰と獅子」

サントリー美術館の「鳳凰と獅子」。結局4週連続で行ってしまいました。若冲の旭日鳳凰図は月曜までなので、見納めに行ったようなもんです。何度見ても、この絵の緻密さは日本で一番だと思う次第。ついでに、その隣にある神坂雪佳の白鳳図が良い味出してます。

鳳凰と獅子展、今回面白かったのは3階のほう。先週までは芦雪のぶっ飛んだ獅子と、竹内栖鳳の巨大なライオンが空間を支配してましたが、それにかわったてやってきた作品が引けを取らない。英一蝶の滝に打たれて修行する獅子や、小林清親の優しい顔をしたライオンが素敵でした。

4階では、大きな仏涅槃図が面白いです。この絵の中に、青獅子が悲しみの余りカズダンスをしている姿が描かれているので今回の展覧会に登場したようですが、確かに色んな動物が描かれているのが楽しいです。いや、愉しんで良い場面ではないのですが……。


何か気がつくと、今日が初日と、今週で終了ばかりの展覧会巡りですな。ま、こんな日もありますわね。