月猫ツーリスト雑記帳

かわいいものを求めて西へ東へ右往左往の記録

ワシントンナショナルギャラリー展ベスト10

あれだけ長い長いと思っていた、国立新美術館でのワシントンナショナルギャラリー展、なんとこの土日で会期末です。なのにこの駄文ブログでは今まで感想を書いてませんでした。なので、会期末に間に合わせるべく、今のうちに感想を書いておこうかと……。


とは言ってもこの展覧会は名前の通り、ワシントンナショナルギャラリーから印象派近辺の名画を持ってきたというものですから、そんなに見て新しい発見が、という感じにはなりません。こういう縛りが緩い展覧会の時は、以前も書きましたが、個人的なベスト10を決めながら見るということをしています。というわけで、個人的なベスト10、発表しちゃいます。

コロー「うなぎを獲る人々」
川面の上にある、斜めに枝を伸ばす木々がコロー節。題になっている鰻を獲っている人は奥の小さい人だと思うのですが……。にしても、コローの絵は落ち着きます。
モネ「日傘の女性、モネ夫人と息子」
モネの奥さん、カミーユを描いた、有名な作品。どうもカミーユがモネよりも先になるなるのを知っているせいか、カミーユが立っている場所が彼岸に見えてしまいます。カミーユの後ろに太陽があって逆光になっているのも、彼岸の感じを増幅しているような気が。
モネ「ヴェトゥイユの画家の庭」
滝野川にある旧古河庭園で薔薇の代わりに向日葵を植えたような光景の絵画です(なんちゅう喩え)。庭にいる男の子が、かわゆいかと(また始まった)
モネ「太鼓橋」
蘇州にこんな光景がありそうな……(こら)。日本庭園を切り取ったら、そこに中国がありました。
ピサロ「麦わら帽子をかぶる農家の少女」
日陰のせいか物憂げに見える少女が、筆後は激しいのに儚げで可愛いです。こういうのをカントリーガールというのでしょうか?
ルノワール「踊り子」
うーん、何ともスカートが柔らかく描かれていて、素敵です。これでパステルじゃないんだよね……。
ルノワール「アンリオ婦人」
これもルノ。筆の柔らかさが素敵。以前、ルノワール展で見ている作品ですが、可愛い女の子は何度見ても素敵です。
ベルト・モリゾ「麦わら帽子をかぶる若い女性」
横顔の少女。筆は荒いのに、可愛さや、物思うさまは伝わってくるのが不思議です。
シニャック「ブイ」
これは版画作品ですが、版画になってもシニャックシニャックと感じる点描画です。すごいわ。
スーラ「ノルマンデイのポール=アン=ベッサンの海景」
スーラが点描で海岸を描いた作品。この海をモネが描くと荒れた日本海になっていたような……。


なんか、絵を見たのではなくて、可愛いおんにゃのこの絵を見に行ったというのが丸わかりな感想になっていますな……。
ま、いいんです、可愛いは正義なんですから。