今年はフェルメールの当たり年で、30数点しか無いフェルメールの作品の内、6点が日本に来るそうです。
そんなフェルメールイヤーだからなのか良く判ってませんが、銀座にフェルメールセンターなるものができたので、行ってみました。
場所は銀座松坂屋の裏の……、要するに雑居ビルですな。何故かエレベーターで4階に上がってから3階に階段で降りていくという。何故かエレベーターは3階に止まらないのですが、これ、足の不自由な方はどうやって入るんだろう?
ともかくも3階が入り口で、入り口では音声ガイドの貸し出しもしています。500円と通常の値段です。ちなみに再生機は専用のものではなく、iPod nanoでして、小さすぎるからか、ビニールのようなもので大きくしたありました。なんとなく、小さくて操作しにくそうにしているお客さんが多かったような。
そんな小さすぎるという声に答えて7日、iPhoneかiPod touchを持っていれば、350円でアプリとしてダウンロード出来るようになっていて、会場内の無線LANを用いてダウンロード可能です。ということで早速ダウンロード(汗)。ちなみに音声ガイドの内容は、展示されているフェルメールの絵について、フェルメールまたは絵の中の女性がボソボソと心象風景を語るという感じで……。こういうのは個人的には得意じゃないんですよね……。宮沢りえの声を聞いたのは久しぶりではありましたが。
んで展示の方ですが、写真のような感じ。原寸大かつ、額縁もなるべく本物に近づけているそうで、サイズの違いが判るのは良いかも。
ただどの絵もキャンバスでなく板に描いたかのように厚さがないのが気になりました。なんとなく、薄っぺらく見えてしまって、ちょっと損をしているなと。
あと、大きい作品は上のほうが光っていて、見にくかったのが残念な感じでした。
そうはいっても、きっとオランダを出ることはないと思われる「デルフトの眺望」とかを実物大で日本で見る経験は、とてもありがたいなと思うのです。
ちなみにこの3階、行ったのが土曜午後だというのもあるのか、右を見ても左を見てもお手手とお手手を密着連結器にした男女ばかりで……。ボッチには居場所がないのが問題です(大汗)。
ほいでフロアは下の階にも続いてて……って、ここも階段ですか。
下のフロアは、フェルメールの用いた技術についての解説。ウルトラマリンがあったり、遠近法の一点集中点を体感できる展示があったりと。まぁ、フェルメールに関する本やテレビを見たことのある方には、おなじみな内容ではないかと。
そして最後は当然ながらグッズコーナー。ここが一番オシャレで充実しているような気がします。外交も取り入れた明るいフロアで、買いたくなるフロアだなと。といいつつ、失礼ながら観光地の最後にあるおみやげコーナーを思い出したりして(え?)。
ということで、原寸大ですべてのフェルメールの絵を見るというコンセプトは素敵なんだけど、施設全体の雰囲気や、来る客は観光地のそれなのが、一寸、私には辛いかなと。でも、原寸大のフェルメールは一見の価値ありと思いますよ。